「ほっ」と。キャンペーン

子供の受診を希望する大人

特に子供の場合、
病院にかかるかどうかは本人ではなく、
周りの大人たちの裁量によるわけだが、
こと頭となると、
ちょっとうったとかちょっと切ったというだけであっても
大人の心配が募るようで
とにかく脳神経外科外来には子供がよく連れてこられる。

連れてくる大人の心配も重々承知しているので
来院すれば診察や消毒、縫合などの処置、
必要があれば検査などを施す。
傷などはたいてい、
これが膝なら病院には来ないだろうと断定できるほど、
ささやかなものだったりする。
むしろ親に安心を与えることが主体となる。

連れてくるのは、
両親、祖父母、子供の友人の親、幼稚園・学校の先生などだが、
往々にして親が不在のときに起きた頭部外傷で
預かっていた人が連れてくることが多い。
この数年でほんの1mmの傷でも
若い親が慌てふためいて連れてくることが本当に多くなった。
頭をうったわけでなく、
ちょっと擦ってかすり傷をほんの少し負っただけでも
救急車でくるなんていうのも珍しくない。

ひどいのは、元気いっぱいニコニコしてる子供をつれて
目を離したすきに転倒したのでどこも痛がってはいないが
頭を打ってるかもしれないので救急車を呼んで、
「打ったかどうかみて欲しい」という母、案外多い。
頭部外傷の事実が明確でないうえ、
打ったことを示唆する症候(腫れ、発赤、傷など)や
症状(頭痛、嘔気、嘔吐など)が全くないなら
診察を必要としないことは明らかである。

以前なら近くに相談できる子育て経験者がいて安心できたものを
核家族化と近所付き合いの希薄化のためか
孤立した夫婦が客観性を失って病院にやってくるように思う。
なによりも小児の医療費が無料となっている自治体では
なんでもかんでも容易に受診する傾向がある。
母親同士の情報交換で
タダなんだから使わなきゃ損という気風が見受けられる。
また、小児だというだけで、
診察の順番を早くしてくれて当然といった
誤った特権感情があり、
全く状況を勘案せずにクレームをつけてくる親が多い。

一方で脳内出血になってる老人を
家族が一般車で一生懸命連れてくる。
「救急車をやたらめったら呼んじゃ申し訳ないと思って」
という人ほど、本当は救急車で来ていただきたい人だ。

日本人が元来持っていた他人への配慮、
社会秩序の尊重などの美徳は
このまま失われてしまうのだろうか。
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# by decoppati | 2007-09-09 05:18 | 脳外科の仕事

当直のときの過ごしかた

当直のときの忙しさは病院によって大幅に異なる。
脳外科のない病院の場合、
当直帯に患者に相談に来るように
宣伝しているところもあって忙しいこともあるが、
施設がないため手術ができないためおおむね平穏である。
三次救急や二次でも周囲に他の病院がないところは
いわずもがなで、いつなんどきなにがくるかわからない。
外来がコンスタントに来て、挙句、
重症が重なったり手術したりして一睡もできないことも多い。

救急車が来るのを事前に医師に知らせない病院もあり、
その場合、トイレにいたり、御飯を食べてて
突然、呼吸停止した人がきてまーす、
とかいわれて慌ててダッシュすることさえある。

看護師さんと違って医師の当直は院内待機であり勤務帯ではない。
大体、朝から働いてそのまま夜当直をして
さらに朝から普通に働いてその日がまた当直じゃなければ夕方帰る。
というわけで、その待機の間、仕事以外のことをしていても許される。
ただし軟禁状態なのでスペースは限られている。

それでも一般的なのは、仕事の残りを片付けること。
論文を書いたり、勉強をしたりするのが正しい過ごし方かもしれないが、
途中でバンバン呼ばれる施設では集中できず効率が悪い。
というわけで、他の過ごし方といえば、
DVD鑑賞、インターネット、TV鑑賞、読書などが多いか。
ただ寝るっていうのも正しいと思う。

昔、レジデントの頃、外勤で行っていた当直先は
まさに突然重症患者が運ばれてくるところだった。
まとまって勉強できるところではなかったので
サックスの練習にいそしんでみた。
当直室が病棟と階が違って離れていたし、
浅知恵で防火扉を閉めたりして防音したつもりだった。
かくして、一階にある救急外来に呼ばれていくと、
患者が看護師に「ラッパが聞こえるねー」と話していたり
看護師に「今まで音楽が聞こえたんだけど止まっちゃいましたね」と
いわれたりして気がついた。実はまる聞こえだということ。
しかし自分だとは気付かれていないという不思議さ。
誰も憤っていなかったのはいい時代だった。

その後、反省して当直ではブルースハープに転向。
サックスよりずっと音が小さく、
白衣のポケットに入ってしまう携帯性のよさ。
さらに減煙にもなるなどいいとこばかり。

その他、最近ではDVDとともにヨガをやることもある。
普通の日にやろうとしてもなかなか時間を作らないので
定期的に当直のときにやるのはよかった。
ただし、年のせいか運動不足か、
突如コールがきても尋常じゃなく息が切れてたりするのが
人からみてかなり変だと思う。
今流行のBoot Campなんかやったら
もっと息がきれて、汗かいて、顔が上気したりして
さぞや様子がおかしいだろう、患者からみたら。
まだ着手する気にならないが。

大体の場合、終わってみると
こんなことしてた後に忙しくなって、
あんなことせずに寝ときゃよかった、と思うこともしばしば。
すでにこんな生活を十何年やってても学習効果なし。

というわけで若干人目を気にしながら、
軟禁生活の充実を図っていくのである。
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# by decoppati | 2007-08-12 22:32 | 脳外科の仕事

今の研修制度をのりきるには

3年前から初期臨床研修医(レジデント)制度が大改革されて、
大学をでて国家試験に受かった後も、
いろいろな科を廻って研修しなければいけなくなって、
現場でのレジデントの存在意義が大きく変わってしまった。
以前はスーパーローテーション希望の例外を除いて、
大学卒業時に自分の進みたい科を決めて
その科かその科指定の基礎研修に入るのが通例だったため
1年もすればその科のことはだいぶ仕切れるようになったものだ。

今は1-3ヶ月程度でぐるぐる科を廻るので
レジデントがとりわけ得意な分野を作ることが難しい。
昔のように仕込めば仕込むほど、
自分たちの仕事が楽になるものではないことから
先輩医師が本気になって教えてくれることも少ないのだという。
その代わりいろいろな疾患を直に学ぶことができたり
いろいろ経験できるところが利点とされている。
実質、どこの科でもお客様のように扱われているようにも見える。
だからぐうたらな研修医など手を抜いてさぼっていても
真面目に怒ってくれる人もおらず、ぼーっと研修を終えることもできる。
その結果、どうなっていくのか、考えると空恐ろしい。

ただ本来はやはりやる気に満ちた研修医のほうがずっと多いわけで、
彼らが先輩医師からチャンスをもらえないといって
焦っているのをみると胸が痛い。

そんなときちょっとしたアドバイスをすることがある。
① 以前と違って同じ病院とはいえ頻繁に環境が変わるので、
   研修医のことを誰も認識できないことが多い。
   誰とは知らない人がぼーっと立っていても声を掛ける気が起きない。
   知らない職員にもはっきりと挨拶をする癖をつけると
   かなり印象がアップする。
   研修医〇年目のダレダレと名乗るのがキーポイント。

② 沢山研修をしたいのであれば、とにかく足で拾うこと。
   他の医師がしていることを見に行く、
   なにか処置や手術があれば見に行く、
   自分の廻っている科以外でも
   珍しい処置や手術があればちゃんと話を通した上で見学する、
   なにもなくても病棟で仕事をみつけてしていれば
   なにか起きることもある。
   熱心に見にくる人にはいろいろ経験させてあげたくなるものである。
   暇なときは救急外来あたりをぶらぶらしてみると
   なにかしら研修のネタが拾える。

③ 研修医の間は医師になったばかりで気負いすぎていることがある。
   看護師からの依頼などを安請け合いするのは厳禁。
   自分だけの考えでは危険を招く。
   任されている以外のことは必ず指導医に声をかけること。
   独りよがりな研修医にはチャンスはなかなかめぐってこない。

④ 自分の進みたい科が決まっている場合、
   その科以外を疎ましく感じてやる気を失う人もいるが、
   どの科でもその科となにかしらの関連をもった領域があるはず。
   そこのところを突き詰めてみるときっと将来ためになる。
   たとえば、脳外科に入りたい人。
   内科、外科、放射線科、麻酔科研修はいうに及ばず。
   小児科では小児の管理や大泉門からのエコー操作を学んだり、
   産婦人科でテンカンや脳疾患をもつ妊婦の管理や
   妊婦への投与禁止薬物など。
   とにかくこの制度となっているからには、
   どうにかして無駄のないように過ごして欲しい。

⑤ 手技的なことを学びたい場合、
   基本である縫合や、糸結び、糸縛りなどは
   どこでもシュミレーションできるのだから
   本番に備えて練習しておくといい。
   本番でうまくできれば次もよんでもらえるが、
   基礎的なことを怠るひとはただの足手まといであり、
   次のチャンスはなかなか廻ってこない。

なんだかんだ2年の研修が終わってみれば
医師としてだいぶ力がついてくるわけでむやみに焦る必要はない。
問題の多い制度とはいえ仕方がない。
どうにか有意義に乗り越えていただきたいと思う。
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# by decoppati | 2007-08-12 21:34 | 脳外科の仕事

タバコとお菓子

これはどこの世界でも共通の話題だと思う。

大人数で働いてる職場、
そして共同作業を強いられる職種では
小さなことでもそれが連帯感につながることがある。

その一つが「タバコ」。
このご時世、特に病院では
院内はもちろん敷地内でも禁煙が当たり前となった。
しかし医療関係者の喫煙率は実は高い。
以前は診察室内でタバコすいながら診療してた医者もいた。
看護師も技師もよくタバコを吸う。
少なくとも食堂や医局、研究室などではパカパカ吸ってOKだった。
10年前ぐらいから段々吸える場所が限られてきて、
喫煙所なるものが出現した。
(しつこいようだが病院の場合はバルコニーなども禁止で、
病院の建物からでた外のみOK)
会社でも事情は同じだろう。

スモーカーというのは大抵、
仕事の節目節目にタバコを吸いたくなる性質をもつ。
以前と違って、遠征せざるを得ないため仲間が欲しくなるようで
スモーカー同士誘い合わせたりしてそそくさと喫煙所に向かう。
よもや一人で向かったとて、その場には先客がいる。
かくして「喫煙所仲間」ともいうべき
奇妙な人脈が連なるチャンスが生まれる。
ノンスモーカーだと知り合いになれない
他部署の人たちと知己を得るのである。

また一日のうち何回も同じメンツでそこで話をしてるため
情報がそこだけに限局されることが多く、
同じ部署のノンスモーカーだけが大事な決定事項を知らなかったりする。
これを嫌ってノンスモーカーでもわざわざ喫煙所に行って、
話に参加するものまで現れている。

「喫煙村八」とでもいおうか。
禁煙して面食らうのはこれだ。
ただ、わざわざ副流煙を吸いにいくこともないし、
用もないのにお愛想尽くしに行くなんて馬鹿馬鹿しい。
情報が遮断されてしまってるのを
なにか他のやり方でキャッチアップする必要がある。
これはスモーカー側に思い遣りの心が芽生えるか、
同じ部署でノンスモーカーの比率が増えない限り、変わらないだろう。


小さな連帯感の象徴として
もう一つとして上げたいのは「お菓子」。
これは主に女の世界の話かなあ。
病棟で仕事してると、
良かれと思って看護師さんが飴をくれたり、
休憩所に誘われてくずもちとかまんじゅうとかせんべいとか
とにかくいろんなお菓子を勧めてくれるのだが、
これがまた断りにくいこと。
甘い物あんまり食べないから、とかいえるような雰囲気じゃないのだ。
というのも、あまりに好意的に、わざわざ分けてくれてるので
無下にするとたたりが怖いというか、波風が立ちそうと言うか。
こんなことで折角、仲間にいれてくれてる厚意を無にすることもない。
かくして、ダイエットしてようが、好きじゃないものだろうが、
くれちゃったらその場は笑顔で受け取って、
後で食べるとかいって持ち去り、
欲しがる後輩などにお裾分けする。
男性医師は意外と甘いもの好きなのに
直接もらえないことが多いから喜ぶし。

まあ、予防としてはなにげなく、
甘い物はあまりたべないとか、
ダイエット中とあらかじめ公言しておくのがよさそうだが、
それがまた看護師様たちの勧め心に火をつけてしまって
むしろ逆効果となることもあり、注意が必要である。
(甘い物食べないっていってたけどこれはおいしいって、とか
 ダイエットなんか許さないっ、とか。)
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# by decoppati | 2006-08-29 00:02 | 脳外科の仕事

どこからが問題?

看護師さんたちをみていると、
自分の体を患者に密着して看護行為を行う必要があることが多い。
入浴や体位交換、着替え、車椅子へのトランスファーなど。
患者さんの手を自分の首にかけて抱きかかえることは当たり前。
しかも彼女達は職務に忠実に笑顔でそれらを行うわけで
本当に頭が下がる。

わが国の習慣として、
一般の生活で赤の他人に体を触られることはないわけで
わたしはといえば、そういうのが苦手なのである。
中年以上の女性でよくみうけられる現象で
自分の症状を説明するのに自分の体で指差さず、
突然、わたしの体のいろんな部分を触って説明しようとするのだが、
これでさえ本当に気持ち悪い。

こういう場合、
自意識過剰になってはいけない、と
己を諫めなければいけないような気風が医療現場にはある。
が、反面、こういうときに乳房を揉んできたり、
必要以上に積極的に密着してきて、
明らかに恍惚となっている男性患者も当然少なくないわけで、
やはり、こういう下品な攻撃には極力会いたくない。
巷では路上で胸揉んだり、
服の上からでも股間や太もも触ったりすれば
軽犯罪になるようなのに、病院のなかはなぜか治外法権に近い。
「外交官特権」ならぬ
「患者特権」があるかのように感じることが本当は多い。

はっきりしておきたいが、
病による意識障害や精神障害、症状のためにこうなる人は別である。
彼らは病気であって、真面目に憤る対象ではない。
ただ、問題なのは、病との直接の因果関係なく
「患者特権」を振りかざす恥知らずな人たちなのだ。

品のない下ネタ関係の質問や
陰部の露出攻撃など、
巷でセクハラといわれるような例を挙げたらきりがない。
これらに憤ることなく、
笑顔のままやんわりとやり過ごすものだというのが
気味の悪いことに病院内の不文律なのである。
看護師や医師を含めた女性スタッフは風俗嬢ではないし、
そんなあしらいスキルは覚える必要すらない、と思う。

病院はなぜ、サービス料をもらっているわけでないのに、
それほどまでにサービスに徹しなければいけないのか。
嫌な思いをするのは病院上層部ではなく、
直接の被害者から上層部へはその深刻さが伝わりにくい。
病院の中でこの問題にきちんと携わる部署を作って、
明らかに問題のある患者に対して常に毅然と対応し
あくまで患者が変な行為を中止しない場合は
診療を拒否する必要があると思う。

最近は「ドクハラ」というのが声高に叫ばれていて、
いろんな事例が紹介されているのをときに目にする。
酷い例もいろいろあるのだろうが、小さなことでも
がんがん告発できるし警察関与にして調べてもらえるようである。

一方の医療関係者側、
どこの病院でもどこの部署でも、毎日相当のセクハラを受けてる。
男性スタッフに対してだって、
気味の悪いことをいってくる女性患者もいる。
ストーカー患者に悩まされてる男性医師も決して少なくない。
よっぽど強姦未遂、殺人未遂ぐらいまでいかない限りは
じっと我慢の子で耐え忍ばざるを得ないというのは
誰も察してくれないが事実なのである。
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# by decoppati | 2006-07-10 00:49 | 女性のハンディ

病院の中でのファッション

近頃は女医さんも爆発的に増えており、
何の科にも女性はいる。
したがってひとつの病院の中でもいろいろなタイプの女医がいる。
その仕事中のファッションもさまざま。

髪の毛ひとつとっても、ヒッツメにしてぎゅっと縛ってしまうひと、
短めにしてさっぱりしているひと、
長い髪の毛をそのままさげてるひと、
さらにそれを立て巻きロールしてる
マンガの中のお嬢様みたいなひともいる。
なかなか不衛生であるうえ、
なにかするのにいちいち髪の毛が邪魔だろうにと、
かなり不思議な光景でもある。
かくいうわたしはしばしばドレッドにしてた。
違う意味でまとまってるのはいうまでもないが、
見た目には汚いと見えたかもしれん。
蛇足ながら患者や上司からの苦情はなく、
かえって特に患者のおばちゃん連中に好評だった。

白衣の着方。
長い白衣を私服の上に来ている人は最近は少数派かも。
男性と違って汚れるのがいやだからか前を開けてる人はまずいない。
この場合、私服は汚れてもいいカジュアルなものとなる。
最近多いのは、病院に来てから病院用の服に着替えるパターンで、
各々各自の好みで用意している様子。
白の短い上衣(よくケーシーと呼ぶやつ)、
下は綿の黒や白のパンツなど。
医療用のワンピースを好んで着る人もいる。
これならリキのはいった格好で通勤することもできるし、
汚れることもないわけである。
最近は看護師がキャップかぶらないし
他のコメディカルもパンツルックが多いから職種の見分けはつきにくい。
患者さんからみれば女の医療関係者は全部「看護婦さん」ともなる。

化粧やアクセサリーに至っては千差万別である。
ばっちりメイクで大きなアクセサリーつけてる人、意外とみかける。
女性の多い科に多い印象あり。
とっさに呼ばれる頻度の多い科の人たちはすっぴんに近いことが多いが、
ちゃんといつなんどきも力入れてメイクしてる人だっていなくもない。

ピアスやリングは手術のある科では失くす可能性が高いので
工夫が必要である。
(とっさにネックレスにリング通しておくと失くさない、
 ってそのためにネックレスもしてないと。
 着替が頻繁に要求され後ろを振り帰ってる暇もない場合、
 仕事のときはピアスのキャッチはとばないようなきついやつをするか、
 一体型になってて留め金で留める円形のタイプにしとく。)

靴もいろいろ。
普通おしゃれしてきた靴は院内では履き替えてしまう。
看護師と全く同じかっこ悪いサンダルをはいている人も多い。
最近は感染からの防御もあり、前が隠れているものに移行してきており、
通気のいいふつうのズックみたいのが推奨されている。
昔ほどミュールやハイヒールでカツカツいって歩く人、みかけなくなった。
個人的にはサボがいいんじゃないかと思うが
いまひとつこれといういいのがみつからない。

ま、男性と違って女性の場合、
この日本社会では
どんなときにも綺麗でいることを強要される土壌があると思う。
これにきちんと適応するひと、逸脱するひと、いて当然。
科によってはおちおちトイレにさえゆっくりいられないわけで、
多少のことは大目にみてほしい。
それだとしてもしばしばみかける
男性医師のようにホームレス臭がする女は見たことないから、
「こぎれい」にはしてること間違いない。
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# by decoppati | 2006-06-21 18:00 | 女性にもいろいろ

同級生≠医局の同期

職業訓練校である医学部を卒業すると
大学の同級生はほとんどすべて医師としての同期となる。
みんな散り散りに研修したい場所へと散っていくので
仕事をし始めてからは
間近に大学の同級生がそうそういるわけではない。
卒業した大学病院に残った場合とて、
仲がよかった友人たちに限って外に武者修行にでてしまい、
同級で残っているのは
6年もの学生生活を通して興味が湧かず、
話をしたくなかったような連中だけだったりもする。
そしてよりによってそういう連中と医局の同期として
長きにわたって付き合っていかなければならなくもなる。

性格に難があり大学のときには同級の中で孤立していたような人。
医局に入って、過剰に先輩に擦り寄ることで居場所を確保できたりする。
外科系ではパシリができれば性格がどうであれ上等兵である。
またこういうタイプに限って、
先輩が聞きたいだろうことを話を作ってでも吹き込むもので、
こういう同期がいると最初から足の引っ張り合いが横行し
ひどい有様となる。
よもやこんな目にあったら、
あらぬ疑いをかけられても
生真面目に真実を訴え過ぎず、人を非難しすぎず、
クールに過ごし、仕事に専念しているのが良いように思う。

研修医のときなど、
忙しいと他の科の人間と顔をあわせる機会がほとんどないので
本当に狭い世界の中の小さな尺度でしかものを考えられなくなる。
第三者的に考えたらたいしたことでもないのに
忙しくて消耗しているのもあって
ふとしたときに変なことを深く思い悩んだりする。
そういうときにICUや廊下で他科にいった友人たちと遭遇して
明るい声で話しかけられたり馬鹿話をすると
ぱっと我に帰ることができる。
自分には沢山、親身になってくれる面白い友人がいたんだよな、
医局だけが人生じゃなかったんだよなあ、と。
今ならネットもあるし、遠くの友人でも簡単にコンタクトがとれるから
そこまでの寂寥感はそもそもないかもな。

医局の同期というのは1年程度の研修期間中は一緒に育てられるが、
二年目以降はばらばらの場所で研修に入るので
実はその後、同じ場所で働くことはまず皆無である。
(あくまでうちの医局の場合)
だから関係なく暮らしても別に支障はない。
仲のいい同期同士というのはきつい研修の間、慰めあったり
違う病院にいながらも連絡を取り合い、
情報を交換して楽しそうにやっている。
脳神経外科の場合、研修の最後に専門医試験を通るので、
その受験勉強は通常なら同期同士で結束してやるようだ。
それにしても、独力で勉強しても通るので大丈夫。

なんの仕事でもそうだろうが、
学生じゃあるまいし、仕事の仲間でつるんでる必要なんてない。
ひとたび仕事を離れたら、
あとはほんのわずかな自由時間がよりよいものになるように
気楽で思いやり深い友人と屈託なく楽しく過ごましょ。
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# by decoppati | 2006-05-29 23:44 | 脳外科の仕事

病院の中の温度管理

いつも飛行機に乗るとあの乾燥のなか
長時間仕事をする人の苦労はいかばかりかと察する。
まあ、そこまでいかないが、
病院の中で日常的に半ば軟禁状態でおかれる身としては
温度/湿度管理も気になるものである。

基本的に病院というのはセントラルヒーティングであり、
オールシーズン適温で保たれているものである。
が、しかし!
どこの病院でも多かれ少なかれ真実だと断じるが、
それは患者のいるスペースの話であって、
患者のいないスペースの扱いは極めて悪い。
天と地ほどの違いがある、と思う。

医師の当直室の空気の悪さったらないし、
(おまけに病院と思えないほど不衛生)
管理部門の廊下、医局、夜の外来などで
エアコンディショナーが効かない(切ってある)のはよくあること。
冬は寒く埃っぽく、
夏は暑い、蒸し暑い。
なまじっか送風だけしてあって乾燥する。
まあ、昼間だけ医局でエアコンが使える病院もある。
それも考えようで汗っかき太め医師などに21℃強風などに設定され、
夏にもかかわらず極寒に震える羽目にもなる。
これはどこの職場でもそうだろう。
OLと同じように女性はブランケットやパーカーなど常備している。
男性は乾燥に強いのか気にしないのか、うらやましいが
(脂ぎってるから大丈夫なのか?)
乾燥にはエビアンのでかスプレー、気休めに常備。

それより根源を断ち切るには、
エアコンコントローラー上げ下げの仁義無き戦いに参戦することだ。
寒い設定になってるのに気付いたらすかさず
24-5℃弱風など万人にとっての適温に変更。
でぶな下級生が赴任してきたら、釘を刺しておくのも重要。
そのうち目で制するだけで下げられなくもなる。
しかし、リラックスできる少しの時間に
こんなことに労力をとられるなんて癪にさわるわけである。
こんなささいなことも我慢しない性分が一番問題か。
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# by decoppati | 2006-05-23 00:40 | 女性のハンディ

へそくり

結婚している男性医師の場合、
財布の紐はやはり奥さんが握っていることが多い。
とにかく夫の浮気やくだらない遊びで
あとで悩まないためには
財源を断ち切ることが重要なのだそうだ。

かなり完璧に押さえられていることが多く、
とにかく抜け道がない、らしい。
クレジットカードはどこで使ったかレポートが来るのでNG,
普段家に居られないことが多いため、
郵送されてきたレポートをいちいち始末することさえできない。
同様の理由でもう一台の携帯を持つのも難しいらしい。
給与は最近は銀行振り込みであるから、
銀行でおろせばすぐ足がつく。

かくして彼ら既婚男性医師の知恵は他の方向に働いていく。
携帯は下級生の協力を無理やりとりつけてゲット。
ゲンナマでもらえる仕事には他のひとを押しのけてでも行く。
単発の仕事でそういうこともチラホラある。
特に泊りじゃないことが必須。(妻に働いたことがばれる)
(競艇/競輪場での待機医師とか献血関係、
搬送業務、カルテの翻訳など)
もちろん妻にはそんな仕事の存在がばれないように
細心の注意を払うことはいうまでもない。
あとは患者からの心づけを懐にいれちゃうことにもなる。

前に先輩から真剣な表情で
突然「100万貸してくれ」といわれたことがある。
貸せというからには理由を聞いたら、
クラブの女のでまかせに違いないトラブルを大真面目に語ってくれた。
簡単に騙されちゃうんだなーと笑いつつ、はっきりと断った。
あとでやっぱりそんなの嘘だったと判明し、
私のおかげで騙されずに済んだと礼をいわれた。
まあ、いくら先輩後輩でもカツアゲされることまではないが、
気の弱い後輩だったらもしかして簡単に差し出しちゃうかもしれない。
収入から言ったらすぐ返してもらえそうな額でも、
妻にいえない内容だったらへそくり集めるのに時間がかかる。
要注意!
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# by decoppati | 2006-05-12 20:47 | 男性医師の生態

脳外科疾患の宿命

脳は再生困難な臓器であるために、(実験と臨床は別)
脳外科にやってくるような疾患では
発症と同時に運命が決定付けられることが多い。
脳は場所によって多岐多彩な機能を担っているので
やられた場所によって出てくる症状が違う。
ただ、人によってマップが全く違うわけではなく、
おおまかにはどこにどの機能というのは判明しており、
大体のところは同じである。

誰であっても病院にたどり着く前に
修正不能なほどに脳の損傷が与えられてしまうと
どんなに手をつくしても元に戻ることはない。
ただ、「元に戻れなく」ても、救命されるように治療が行われる。
損傷された場所をみれば最低限
どんな後遺症が残るのかは予測ができる。
ただでさえ、亡くなるような重症も多いわけで
喋れなくなったり、嗅覚・視覚・聴覚に障害を負ったり、
意識が悪いまま植物状態で経過したり、
どちらかの上下肢の運動が妨げられたりと
大きな障害が残ることがすごく多い。
例外的に、幼児や若年者では回復が非常によく、
もともと血管奇形などがある人の一部などでは
予測できないほど改善する人もいる。

死んでしまったらそれまでだが、
生きていれば症状が改善する可能性が残る。
障害とともに生活していくのは本人にとっても家族にとっても
非常に大変なことであるが、
生きている限りはなにかしら張り合いや楽しみを持っていただけるよう
バックアップするのも脳外科の仕事のうちである。
「手術が成功する」のと、
「元通りに戻る」のが別意であることが多いこの仕事、
独りよがりにならず、人の身になって
きめ細かい目配りができるよう気をつけていきたいものである。
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# by decoppati | 2006-05-04 06:38 | 脳外科の仕事

花の色はうつりにけりないたづらに……

「わが身」ももちろんだが、
人間誰しも容姿は嫌が応でも変遷し衰える。
男性でも女性でも老化による衰えは同じはずだが
女性は特にそれを敏感に気にするものである。
はげてでぶになって10年前とは大違いになった男性でも
目の下にちょっとぐらいクマができた女性が鬱々とするのに対して
概ねおおらかな気持ちで生きているようにみえる。

男性優位の医療現場では
若い女性でありさえすればまず美醜を問わずちやほやされる。
当然女医へもその傾向はあるものの
男性医師の看護師に対する評価ほど露骨ではない。

若い看護師がかわいかったり美しかったりすればもちろん、
まあたとえ面相がいけてなくても、
新人に近いほどとにかく構われる。
ゴルフ、テニス、スキー、フットサルなど
医師の主催するスポーツへの参加を要請されたり、
野球の応援に駆り出されたり、
いちいち近況を聞かれたり、メールのやりとりをしたり。

しかし、花の命は短くて・・・・
こういうちやほやは長くは続かず数年で、
医師の関心はさらに若い看護師に移っていくのであった。
ついこないだまで蝶よ花よといわれておだてられていたのに、
お誘いがかかなくなり、話に乗ってもらえなくなり、
挙句、「おばさん」呼ばわりされるようになったりする。
(もちろん、よっぱどの美人や気立てのいいタイプの看護師で
 年取ってもちやほやされてる例外だっているが。)

新人達はちやほやされ、
上の看護師はそういう意味では相手にされなくなる。
こういった構図はずーっと昔から脈々と続いていて、
どこぞの婦長などが昔はかなり医者と遊び狂ってたという話もよく聞く。
ちやほやされたものははしゃぎ、
それを苦虫を噛み潰した思いでみている人もいる。

これがまた、看護師内の年功序列を乱すことも多い。
先輩看護師が注意しているそばで、
医師が通るといきなり泣いて見せる子もいるし、
通りがかりの医師がその先輩看護師をとりなして
「かわいそうに〇〇ちゃん」とかいって慰めたりしてしょうもない。
しかし、因果は巡る。
その泣いて見せてた新人が、
ほんの数年で注意する先輩看護師となって
同じ場面で同じことをされるところを目の当たりにすると、
なんともいえない寂寥を覚える。
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# by decoppati | 2006-04-29 17:50 | 女性のハンディ

収入の格差が気になる?

一概には言えないが、
一般的に医師はもちろん、看護師も
若い女性の中では高給取りということになるようだ。
その傾向は特に田舎に行くと顕著らしい。
地方の病院などに赴任しているときによく聞いたのが、
女性看護師の恋愛に関する愚痴で、特にお金に関することである。
知り合う男性の収入が低いのを気にしている人が多かった。

車がしょぼい、食事に行くところがしょぼい、
デートにいったりホテルに行っても良くて割り勘だ、
挙句、金をせびられた、大金を貸している、など。
片や、職場での男性医師の派手な生活を垣間見て
比べる気持ちもあったようだった。

世の中だらしない人もいるから、
もともとお金引き出そうと近づいてくる人もいただろう。

ただ、人間性はお金では量れないわけで、
相手のいろいろなところが本当に気に入っているなら
収入の格差はクリアできるように思う。
文化価値が違うもの、料理、旅行、買い物などは
一緒に楽しめる他の人といけばストレスもない。
お互いにそれに対する寛容があれば大丈夫。

その場合、相手に求めるべき素養は、
① お金にだらしなくないこと。
② 不正直でないこと。
③ 大事なことで隠し事がないこと。
④ プライドがある人。
④ なによりも自分を尊重してくれること。寛容さ。
⑤ 二人で楽しく過ごそうという意思があること。
などだろうか。

あとでお金のことでいやな思いをしないように
自分が律することは
① お金の管理をきちんとする。
② 男を立てるつもりなら
   割り勘だとしたら10円でも100円でも多く払ってもらい感謝する。
③ 金の貸し借りは絶対にしない。
④ 話し合ってなにがどのぐらい一緒にできるかを
   はっきりしておく。
⑤ 自分が妥協するのが嫌なことがあるように、
   向こうにも嫌なことがあるのを理解する。

確かに収入も大事だが、
もっと大切なことを見失わないように
前向きに楽しく過ごせればそれに越したことない。
自分が元気で働いていれば食うに困ることはないのだから。
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# by decoppati | 2006-04-23 12:19 | 女性のハンディ

インターネット前夜

まだインターネットが普及する前、
携帯電話がまだでかくて都市のみでしか使えなかったときの話である。

雑巾のような待遇だった外科系研修医にとって、
当直じゃなくても自分のプライベートな自由時間を持てるのは
非常に限られた時間帯だけであった。
深夜2時から明けて7時頃。
普通であれば寝ればいいものを、
ここぞとばかり有効に使いたくなったものだった。

友人にも交際相手にも家族にもなかなか連絡できない身は辛い。
そのままにしておくと誰からも疎遠になってしまうから。
たまにはゆっくり連絡したいわけだが、
こういう時間がとれるのは唯一そんな時間帯だけだった。
しかし、どんなに親しくても
緊急事態でもないのに明け方に電話するのは憚られる。
というわけで自由時間に悠々連絡できる相手は自ずから決まってくる。
時間が丁度さかさまになる国にいる友人や夜行性の職業の人達。
女性の友人が悩んで夜眠れずに、
相談の電話してくるのさえwelcomeであった。
思えばその頃は病院も暢気で、
院内から外線で外国に電話掛けてたけど、お咎めなかったなあ。
その頃、夜中に他愛もない会話につきあってくれた友人に感謝である。
これらは本当にいい気分転換になった。
寝不足になったとしても、睡眠とは換え難い平安をもたらしてくれた。

そして10年前頃からまずインターネットが普及したことで
どの時間でも相手の迷惑を心配せずに
コミュニケーションをとれるようになった。
これはこういう生活をするものにとって画期的な改善であった。
昼間の仕事の自宅住まいの友人にも気兼ねなく連絡できるなんて。

自分も今となっては普通に電話する時間さえとれる余裕もあるし、
研修医も時間に相当余裕があるし、それほど切実ではないのだけれど。
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# by decoppati | 2006-04-03 23:00 | 脳外科の仕事

仕事を辞めて自由になる人たち

普段当直中に時間をみつけて書いているこのブログ。
繁忙期である冬季になって
そんな時間が割けないままずるずる今日まできてしまった。
だいたい、当直室で床にシーツ敷いてヨガやるなんていう
無駄なことも加わってるせいでもある。
(細切れにしかできないけど)
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ところでこの季節、
看護師、医師、パラメディカルとも異動が多く、別れの季節である。
通常の異動のほかに、仕事を辞める人達も毎年必ずいる。
仕事を辞める人には圧倒的に女性が多いが大別すると三種類。

① 結婚、出産のため寿退職。
    よくあるやつ。
    ついでだが、最近は婚約、結婚なんていう
    古典的ルートのほうがずっと珍しい。
    独身で妊娠、安定期に入ったり
    産休とともに結婚ってよくあるパターン。
    人間として一番ありきたりな事由。

② 同じ職種だが、仕事の内容を変える。
    待遇を比較して、
    より良い条件のところに移るのはもちろん一般的。
    ほかに看護師などでは病院勤務にうんざりして、
    看護学校の先生になったり、
    企業や公的機関の医務室や
    開業医のところで勤務し始めることも多い。
    医師でいえば、雇われ院長になったり、
    検診センター勤務になったり、開業したり。

③ 全く違うことをはじめる。
    いつもその勇気について考えさせられるのが
    このタイプの人たち。
    語学やダンス、趣味を極めるために留学したり、
    ボランティアに血道を注いだり、ほっつき歩いたり。
    はたまた営業OLに転身したり、店の経営などを始めたり。
    目的があってもなくても、
    とりあえずぽーんと仕事に縛られることをやめ、
    全然違うことに飛び込む勇気。
    看護師には多いが、
    医師ではほとんど聞いたことがない。
    
    なんで彼女達みたいに自由にしないのかなー、と
    たまに自問自答する。
    いくら仕事が楽しくても自分の時間が持てず、
    金があっても旅行にもいけず、
    人生の楽しいことを屈託なく享受することを許されない環境。
    仕事から1-2年離れて
    好きなことして暮らせたら楽しいだろうなあ。
    行きたいところも沢山あるし、会いたい人も沢山居るし、
    やりたいことも沢山あるから、
    そんな期間は瞬く間に過ぎてしまうことだろう。
    時間をまるごと、貯金で買うと思えばなんのことはない。
     
    反面、外来にコンスタントにやってきて
    自分と話すのを楽しみにしている沢山の患者や、
    入院や手術でとても頼りにしてくれている多くの患者や家族、
    できるようになりたい手術や新しい治療への好奇心、
    それらのことを思い切ることの難しさ。

    看護師さんたちと決定的に違うのは
    彼女たちは個人的に切磋琢磨していれば、
    異なる場でもそれを発揮する機会が得られるのに対して、
    診療技術は道具に立脚していることや、
    医師の多くは医局に属していることかもしれない。
    見えない流儀や妙なルールにのっとることを強要される見返りに、
    学位や収入、社会的立場を供与してくれるのが医局である。
    医局の意に背くことは通常、破門を意味する。
    (ただし上記の①②の場合、普通は不問である。
    そのまま医局との友好的関係、連携は保たれる。
    さすがに電撃辞職すればその限りでないが。)
    
    ③のような生活をするために破門になった後でも、
    フリーで医者はできるが
    アカデミックなことから遠ざかる傾向があり、
    雇ってくれるところは規模の小さな個人病院やクリニックとなり、
    できる治療の幅が限られたり、
    専門以外の診察もせざるを得なくなるなど心配が大きい。
    道具あっての職人技であるからして、これは苦しい。
    (ちなみに待遇は不安定だが、
    収入はフリーのほうがいいかもしれない。
    現に例の偽医者のほうが本物より稼いでる。)
    かくして
    文句言いつつも、医師の離職率が低いのかもしれない。

    結局はひとそれぞれ、
    なにが自分にとってやりたいことなのかを熟考して、
    すこしでも後悔のないように選択するしかない。
    遊ぶほうが大事ならそっちにいく。
    やりたいこと全部いいとこどりすべく、
    このまましゃかりきに頑張ってみるのも実は自分らしいかも。
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# by decoppati | 2006-03-25 20:44 | 女性にもいろいろ

忘年会

まあ、なんの仕事でもこの時期忘年会はつきものだろう。
やっとひと段落したものの、
わが脳神経外科は仕事柄、関わる病棟や部署が多く、
どこの病院に居ても参加を求められる忘年会の数が多い。
救命病棟、術後重点病棟、後方病棟、脳外科病棟、
放射線科、小児病棟、手術室、救急外来、
病院全体、病院医師のみ、大学医局などがそれで、
真面目に行ってたら都合10個以上となる。

当科では冬は患者も手術も増えて、繁忙期にもあたるが、
義理も欠けないので、みんなで手分けしてでることにしてる。
最低何回とか決めて、
ウチの科の人間が行かないところがでないように配慮しつつ、
強制的に参加せざるをえない。

大体、忘年会の参加費も馬鹿にならない。
昔は「医師20000円、看護婦ただ」とか
「医師10000円、看護婦2000円」とか、
あったりまえのように書いてあったものだ。
(男性女性って表記してあったことも多かった。
 もちろんわたしは男性料金を払ってた。
 今は医師に他科では女性が増え、
 看護師と呼ばれるようになったほど看護する男性も増えたが。)
今でも忘年会の相場は6000-20000円といったところか。

医師は沢山払わされるうえに、
看護師たちの好きなようにしょうもないゲームの肴にされたりする。
会が始まってまだなんにも食べてないのに
病院から呼び戻されることなんてよくあることだが、
払った金はもちろん返ってこない。
飲兵衛で女好きには最高の宴だろうが、
あほなゲームでしらける人には苦行である。

参加費はdonationのつもりじゃないとやってけない。
年数があがるにつれて、
無言の圧力で看護師側のしょうもないゲームを排除したり、
気を使ってもらえるようになったのはせめてもの救いである。
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# by decoppati | 2005-12-26 07:14 | 脳外科の仕事

寒くなると..... 脳外科の季節!

しばらくのご無沙汰。
やっぱり寒くなると、脳外科は俄然忙しくなる。
一番多いのは脳血管障害系統。
脳内出血、くも膜下出血、脳梗塞も。
春や秋に穏やかな日が続くなか、
一日だけ寒くなったりしても患者が増える。

高血圧を放置している方もちゃんとコントロールしておくことをお勧めする。
くれぐれも寒暖の差には注意!
倒れる人のなかで、
1. 医者嫌いで病院に行かないという自営業の人で
   実は高血圧も糖尿病もあるのに全く自覚症状を無視してて
   発症してるのに気付いてなかっただけなんてよく聞く話。
2. 健康診断などで高血圧を指摘されていたにも関わらず、
   治療を受けずに、
   或いは自己判断で降圧剤の服用を止めてしまって、
   全く放置していたなんてのも非常によくある話。
3. 30代後半から40代前半でも明らかな肥満体型で
   実は血圧が高くなっているのに管理しておらず、
   スポーツジムでのトレーニングや
   セックスしていて発症するのも少なくない。

日本の家屋の中は場所によって寒暖の差が激しいことが多く、
典型的には風呂やトイレ、台所が家の中でも最も寒い。
熟年層以上ではそれらの場所にコンパクトな暖房器具をつけ、
なるべく暖かく過ごせるように工夫されると予防の一端になるであろう。

30代後半から太り始めた人も、
なるべく体を絞る方向で考えたほうが良い。
太ると血圧は上がる。
肥満のとき高血圧でも、たとえ1-2kgでも減量すると血圧が低下する。

塩分制限や減量で血圧が安定するのには時間がかかるから
その間は医者に言われたとおり、
降圧剤を服用してまずコントロールを始めることを勧める。
その後、塩分制限などのダイエット、
運動(早足で朝晩30分以上散歩するなど)を続けているうちに
みるみる血圧が下がってくることはよくある。
そのうち降圧剤が要らなくなることもままあるので、
最初から「一生飲むのか」などと悲観せず、
続けられるやりかたで工夫をしてみる価値はある。

もちろん降圧剤を飲んでいれば出血がおきないということはない、
が、
脳内出血を患う人の中に自分の血圧が高いのを知っていながら放置し、
あとですごく後悔する人が多いのをみると私も悔しい。

あと格段に増えるのは忘年会、新年会での深酒による頭部外傷。
飲酒にまつわる交通事故、自損事故。
階段からの転落による重症頭部外傷は笑い事ではない。
くれぐれも階段のない飲み屋で飲んで欲しい。
旅館でのどんちゃん騒ぎの際、階段には近づかないようにお願いしたい。

とにかく、取り返しが付かなくなる前に、
防げる物なら防ぎたいと切に思う次第である。
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# by decoppati | 2005-12-20 01:53 | 脳外科の仕事

人間ウォッチング:女性医師と看護師さん

仕事上、看護師さんとのコミュニケーションは良いに越したことはない。
長く女性の世界に足をつっこんでいるからか、
男にせよ女にせよ、おおむね看護師は、男女の別には敏感である。
そして女性の看護師さんは女医さんに好意的なことが多い。
男性の看護師さんは独特で、男性医師にはとても従順で献身的な人が、
女医には非常によそよそしく振舞ったり、
介助を怠ったりすることも少なくない。

女の看護師さんと女医の関係は年齢のバランスによっても多少異なる。
ま、美醜のバランスってのもほんとはあるように思われる。
女医が若くて綺麗だったりすると、一方で熱狂的なファンもできるが、
多くは妬まれて、あること無いこと噂されたり、
いわれの無い中傷を受けたり、意地悪をされたりする。
逆に化粧っ気もなく、病院ではお洒落しないタイプや、
美人じゃない人は、全くノーマークである。

女医が若くて、看護婦も若い場合は、友人感覚でざっくばらんだが、
女医が年取ってて、看護婦が若いと、なにかする前から緊張感がある。
ヒステリーを警戒しているのか、実際に怖いのか、それは不明である。
はたまた、怖いのを通り越すと、信奉者みたいになる人もでる。
女子校の先輩後輩みたいなかんじかも。

女医が若くて、看護婦が年かさの場合はいろいろで、
はじめは、ガン飛ばしてきたり、いびろうとしたり、
実際、なにか困るようなことを仕向けて反応をみたりされることもある。
かと思うと、親戚のおばさんか、おかあさんか、というかんじに
面倒見のいいおばちゃん看護婦もいる。

面白いのは、
そういう人たちが男性医師に対しては全く違う人だったりすることだ。
女医にはきつく当たる看護婦が、
男性ならレジデントであっても、しなだれかかったり、
猫なで声で愛想を振りまいてるとこもよくみるし、
逆に男性医師では
おばちゃん看護婦自慢の惣菜を御馳走になったことない人も多い。

まあ、男女あっての人生だからいろいろ思惑があるのもわかる。
それにしても、後輩看護師や女性医師には
つんけんして超ビジネスライクなおばさんが
若い男(医師)となると笑顔で馬鹿話したり、
なにかと構ってみたり、
自分のこと相談しちゃったり、
仕事場で色気づいてるのを見ると脱力する。
相手の性別で人格変わるのは不気味でしかない。
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# by decoppati | 2005-11-03 22:47 | 女性にもいろいろ

アリバイ作り

携帯電話が普及してきても、
なかなか持ちたがらない人が意外と多かったのは、
病院からつすぐつかまるのがいやだったから、
というのが理由かと思ってたら大間違い。
奥さんに行動が筒抜けになるのを恐れてた人、結構いた。

反対に、病院でことが起こったとき、携帯持ってなきゃ、
自宅に電話するわけで、
奥さんがでて「主人は病院じゃないんですかっ?!」って
逆に気色ばまれて仕事が増えることもよくあった。

当直だとうそぶいて奥さんに探し回られている先輩もいた。
そこにいない先輩にかわって、
うまく口裏を合わせ、うまいアリバイを準備できる奴ほど、
できるレジデントと重宝がられた。

観察していると、
浮気慣れした用意周到な人は、病院をかませて行動する。
携帯は病院の机の上に置いておく。
スイッチを切っているとばれるから、かかってくると鳴りっぱなし。
もちろん病院に奥さんから電話がかかってくることとなる。
しかし病院に残ってる後輩に頼んであって、
うまく「手術中」とか「患者家族に説明中」とかといっといてもらう。
後輩のほうは彼がどこにいるか知ってたり、
あるいは彼から電話が定期的にかかってくるので
奥さんから電話があったことを伝える。
彼はどこにいても、とりあえず病院に戻ってくる。
そしてわざと病院の電話で家に電話する。
殺し文句は「これから朝まで手術だー」。
安心しねぎらう奥さんの声を背に、
ホクホクと再び遊びに出かけられる。
この間、どっかで待たされている相手にも脱帽である。
立派なアリバイ作りである。
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# by decoppati | 2005-10-29 02:30 | 男性医師の生態

専門医試験

脳外科としての経験を6年積んだと認められると
日本脳外科学会認定の専門医試験を受ける資格が得られる。
いまとなっては、
さらに細分化した分野での試験が林立しはじめたので
この専門医試験の存在意義がどうなるのか不透明ではあるが、
受験者中、合格率6割程度のいじわるな試験として
他の科にまで勇名を馳せている。
(最近は合格率もっとあがってる)

大学や医局によっていろいろ差はあるようだが、
うちの医局の場合は5年目になると必ず大学に戻され、
約1年間なんやかんやかわいがられることになってる。
これまで落第する者がほぼ0で、
一発合格が当たり前の医局でのプレッシャーは非常に大きい。
はっきりいって、カンファレンスでねちねち聞かれることは
諸説紛々あるものが多く、オタッキーすぎて試験にはでない。
まあ、通過儀式みたいなもんである。
試験前の約2ヶ月は通常のベッド持ち(入院患者の担当)を免除され、
外来、当直、医局行事のみがdutyのいわゆる「bed free」となる。

一緒に受ける同級生たちと、朝から晩まで、休みの日も、
大学の研究室に閉じこもって勉強に明け暮れるもの、のようであった。
情報や勉強の進行度を知るため、日頃たいして仲がよくなくても
むりやり同級生と一緒にいて、腹をさぐりあうもの、にみえた。
受験生のときには楽しい行事や飲み会にも
極力顔をださないもののようだった。
いろいろな疾患をまとめた「ノート」なるものを作るのは当たり前、
しかもそれを厚くすればするほど勉強した証となる、みたいだった。

私は大学受験、大学在学中、医師国家試験のときも、
ずっと試験勉強といえば、
自分の好きなように気の向いたままやってきた。
久しぶりの本格的試験である専門医試験を前にして、
初めて人からいろいろ押し付けがましく
「こういうものだ」といわれ、
実際、型にはめようとされるのは本当に不愉快だった。

どちらにせよ、
したいときに好きな勉強をして、好きなだけ遊んで、
要領よく過ごしても肝をはずさなきゃ受かるのだから、
嫌なことを我慢する必要はない。
結局、自分の居心地のいいところで勉強し、
オペラやコンサート、ドライブ、会食などにも出かけて
楽しくbed freeを過ごした。折角の自由時間なのだから。
試験には合格した。
わたしは超禁欲的になって目的を達することはできない。
やはり楽しみがないと。
尻に火がつかないと。

それはそうと、それから時が過ぎ、
受験生の気質も変化しており、
段々、思い違いしてる輩が目立ってきた。
やれ、試験前の1ヶ月は当直も免除して欲しいだ、
最低限の日中の仕事もしたくないだ、
うだうだと文句が多い。
大体、文句言ってる時間自体が長いんだよね。
文句言ってる暇に体動かしたほうが早いって。

専門医試験は自分のために受けるのであって、
本来は医局のメンツのためではないし、
先輩のためでもない。
自分が試験を受けるせいで、仕事量を若干軽減するべく
他の医師たちが気を使ってくれることに感謝することはあっても、
「こうしてくれなきゃ、落ちますよ。落ちたら医局が恥ずかしいでしょ?」と
さらに楽な待遇を要求し、脅すのは筋違いとしかいいようがない。
過酷な状況でも勉強しようと思えばできるし、
できなきゃ、自分の能力の無さを恥じたほうがいい。
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# by decoppati | 2005-10-28 23:46 | 脳外科の仕事

当直あれこれ

うちの科の場合は10年目過ぎても
まだ月8-12回の当直をこなすことがよくある。
当直1回とは、すなわち、
朝、仕事に行ったままずっと病院にいて、夜も呼ばれたら仕事をし、
また翌朝から仕事をして、
その日の通常業務が終わったら帰れるってやつである。
通常、所属している病院での当直はdutyであり、
疲労が大きい割りに
extraの報酬はたいして望めない。
研修のために一緒に泊まる後輩に晩御飯御馳走する慣わしがあり、
そっちの支払いのほうが当直費を凌駕してしまうこと、
実はしばしばであった。

外勤と呼ばれる自分の所属している病院以外に
一週間に一回(一晩)とか、
月に一回の土日(週末)とかという単位で働きに出されるときは
一回いくらという相場が存在する。
これは、まあまとまったお金になる。
本当は、労働と報酬の両方について吟味すべきであるが、
当科の場合、俗に言う「おいしい」当直はまず、ない。
仮にあったとしても、当然、年かさの行った人が独り占めだろう。

報酬が高いのは、夜じゅうずっと呼ばれっぱなしで、
夜間外来にわんわんと患者が押しかける病院だし、
あまり起こされないし、比較的落ち着いているのは
郊外の辺鄙なところにある病院だったり、
しかも報酬がすごく安かったりする。

「おいしい当直」とは、
夜に眠る時間が十分確保でき、
しかもお金もそこそこもらえる当直である。
利便性の高い場所にある病院ならさらによい。

一般外科とか内科のDrからは、
その類いの甘い話を結構聞くけど、
とんとうちの科にはまずありません。
(多分整形外科も暇な当直はあまりないのでは?)

なぜなら、脳外科の医師が非常勤で夜の当直してると、
そこの病院がその地域のその日の
脳外科当番という様相を呈する羽目になり、
自ずと救急車が頭部外傷や脳疾患が疑われるケースを
集中して連れてくるからなのである。

かくして、当直とは、
商売繁盛なんかもってのほか、
客の来ないこと、少ないことを真剣に望んでしまう
因果な業務なのである。
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# by decoppati | 2005-10-11 01:28 | 男性医師の生態

医局に訪ねてくる女性たち

病院の中には医局といって、
医師が各々の机と本棚を持っているスペースがある。
ここで仕事の合間に勉強したり、論文書いたりするわけである。
各科毎に部屋をもらえる病院もあれば、
全部の科がごちゃ混ぜで押し込められる病院もある。
また冷蔵庫、テレビなどを設置してあって、
お茶のみスペースやソファを置いている医局もある。

脳外科単科の医局というのは男所帯であるからして
まずもって、雑然としているのが常である。
当直のときなどご飯を外からとって食べたりするので
なおさら汚れるのである。

こういう医局に居るときにいつも不思議に思っていたのは、
こういう男くさい部屋に平気で入ってくる外部の女性が多いこと。

そもそもMRさんにも女性が増えてる。
まともな営業職なのに昔堅気のキャリアウーマンと違って、
水商売の営業みたいな踵丸見えのパンプス、ミニスカートが主流。
ま、これはわざとお仕事とるためにやってるのだろうから仕方がないか。

出前をとると配達にくるのは当たり前だが、
何故か女性が連れ立ってずかずか入ってくることがある。
しかも食器をとるだ、お金を間違えただ、で
なにかと用事を作って顔をだすことがある。
クリーニング屋のおねえさんたち(っていっても30代後半以上)が
化粧ばっちりして、夜に店閉めてから3日とおかず現れたりする。
(配達とか御用聞きしてないクリーニング屋なのに)
こっちが夜にくつろいでるっつうのに、何事だって。

お得意様である男性医師と知り合いだから、
ちょっとぐらいの無礼は許されるという勘違い。
いずれにしても男性医師に会った時の声のトーンの高いこと、
私に対する地声の落差にはびっくりだ。

誰かの彼女が彼氏はそこにいないのに
ソファに座って、勝手に冷蔵庫のお茶を飲んでたりする。
男性医師の夫人のなかにも変わった人が混じってて、
医局に我が物顔で出入りして、
旦那より下の学年をこき使ったりすることがある。
何もいわない旦那もどうかしている。
医局で当直中新聞読んでくつろいでた私に
外部の人間が勝手に入ってきて
「あなたどなた?」とのたまわられた日にゃ、
全く無視を決め込むしかございません。
大体、自慢の旦那はわたしより下だ。
それみて「失礼だわ、この人。キーキー。」とか発狂しちゃってるし。

「失礼なのはあんただ。」って。
下級生の奥さんでしかないのになぜそんなに偉いのか?
知り合いや連れ合いの威を借りて
自分の立場がそれで高まったような錯覚をする人は恥ずかしい。
それ相応の立場をわきまえてこそ、かえって尊重されるし、美しい。
何者でもないのに変に勘違いしてタカビーな態度をとって、
あとで謝る羽目になるほど恥ずかしいものはない。
やっぱり世間的には医師の知り合いだったり、彼女だったり、
奥さんだったりすることは、ちょっと自慢だったりするのだろうか?
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# by decoppati | 2005-09-18 01:09 | 女性にもいろいろ

男性は車が大好き。
これは女性の車好きとは全く意味が違う。
一般的にいうと、男性にとっての「車」は
女性の「コスメ」「ジュエリー」「ブランド」ってやつのような感じだと思う。
(もちろん例外あり。わたし女でもいずれも興味ないし。)
「車」っていうお題だけで延々と話していることができる。
相手の事情を全く勘案せずに、趣味を押し付けたりする。
(オートマしか運転しない女性にBMWのマニュアル車を勧めたり。)

国産のセルシオなんかも人気があるが、
(セルシオならフル装備で乗るのがなによりの自慢)
若い男性医師が愛しているのはダントツでBMWだろう。
レジデントから講師まであらゆるBMWに乗ってらっしゃる。
ほか、ポルシェ、メルセデス、ジャガー、レンジローバー
といったところがかなりメジャーだが、
イギリスに憧れてミニ好きなんてのも意外と少なくない。
清原みたいにフェラーリやベントレー乗ってる人は
普通のしがない病院勤務医ではまず居ない。
実業家や美容整形外科医、開業医の裕福さは別世界である。
裕福な実家や嫁さんの親の財力の存在を印象づけるだけである。

それはそうとして、車に関する医局の男性陣の言動。
1. コンバーティブル(オープンカー)は
   看護婦が乗りたがるからおいしいと力説、
   「ベンツじゃなくてフォルクスワーゲン程度でいいんです、
   どうせあいつらにはわからないんだし」とか言って
   自分の車の趣味を置いてけぼりにしても、
   もてることだけを優先する意味不明の輩。

2. 新しい車を買った後輩の車をわざわざ見に来て、
   ちびちびとけちをつけつつ、誰も尋ねても無いのに
   「俺だってこのぐらい買えるんだけど家族がいるからなあ」とか
   場にそぐわない言い訳を始める年かさのいった輩。
   
3. 同じメーカーの車でも後輩のほうが排気量が大きかったり、
   ターボがついてたりすると、さあ大変。
   「大体、日本でアウトバーンも無いのに
   そんな排気量(ターボもしかり)は要らないって。」
   とか妙な負け惜しみを連発してその場を白けさせる輩。

4. マンション買ってローンでピーピーしてるのに、
   奥さんにせがまれてBMWを購入、
   更なるローンで小遣いを毎日のお昼代500円に切り詰められ、
   後輩に御馳走はもちろん、付き合いもままならない情けない輩。

とかとか。
みんなの自己顕示欲は大体、車と女に集約される。
どっちも連れ歩いて見せびらかすか、
置いておいて静かに誇らしげに人に見せるか。
どっちも人にはまず貸さない。
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# by decoppati | 2005-09-11 00:09 | 男性医師の生態

当直室で寝ると痒くなる。

病院には当直室というのが用意されており、
当直の医師はそこで寝たり、
場合によって待機することになる。

病棟の奥だったりすると
夜中患者のうめき声が響いてきたり、
霊安室の隣だったりすると、
線香の匂いとともにすすり泣きが聞こえてきたり、
建物の一番上にあって見晴らしがいいが、
よくみると見渡すばかり一面お墓だったりする。

大体、当直室は病院の中でも奥まったところ、
ただでさえ湿気がこもるようなところに設置されていることが多い。
日中には締め切った部屋の中であるからして、
なんともカビくさいような湿気があるようなところが少なくない。
大体どこでも、エロ本やゴルフ雑誌、
要るんだか、要らないんだかわからないダンボールなどが散乱しており、
それの上に埃が溜まってたりもする。
寝具はというと、どこでも
いつクリーニングしたのかわからないマットレス、枕、
掛け布団をずーっと使用している。
リネンだけは取り替えているものの、
それも病院によって毎日ではないところもある。

かくして、当直室で寝ると体中が痒くなることも少なくない。
痒くなったり発疹がでるのが嫌で、
当直室には必要最小限しかいないことにしたりもする。
結果、睡眠がなおさらとれなくなる。
そういうとき同じ科の仲間に聞いても、
まず同じように困ってる人がいない。

それでもある日勝手に
マットレス、枕、掛け布団をクリーニングに出してもらい、
(外勤先でもそういうふうにお願いする。
 リネンが交換してなければ絶対寝る前に交換する。)
大事なんだかどうかわからないエロ本も雑誌も
ずっと放置してあれば一気に廃棄し、
ダンボールの中身もちらっと精査して大体捨てちゃう。
バルサンを自腹で買って、適当なときに焚いておく。

その後は見違えて快適になるもので、
そうなってみると現金なことに下級生が、
「最近、体に発疹がでなくなったー。」とかいって喜んでたりする。

男性陣は自分でそこまでするほど困らないらしいが、
私はやっぱり耐えられない。
別に潔癖症ではないし、ずぼらな部類な私でさえも。
気が付いたものほど、仕事が増えるのが道理である。

ちなみにリネンが新しくても、
怪しい寝具に止むを得ず寝る羽目に陥ったら、
どこか病棟から洗ってあるバスタオル、タオルケットをぎってきて、
枕をぐるぐる巻きにし、体をタオルケットで蓑虫にするのがお勧め。
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# by decoppati | 2005-08-26 17:53 | 女性のハンディ

夏休み

この仕事をしていて、つくづく思うのは
休みがどうしてこんなに少ないのかということ。
そして、それなのになぜ自分は仕事を続けているのか、ということ。

御存知の通り、週末や祝日が休みになるとは限らない。
平日の夜もそのまま休みとは限らない。
オンコールや当直といったdutyはずーっとついて廻る。
最盛期は一ヶ月に正規の当直数が20日を越えていた。
当直が月15日以下になったのは
医者になって10年超えてからだ。
重患や急患のために突然泊まりになることもある。

大型連休や、盆暮れ正月がまるまる休みになるなんてまずない。
どんなに休みに働いても、代休という制度は全く無い。
休みは無くなるばかりなのである。
ちなみに当直費なんてたかが知れてる。
勤務医の収入なんて、
商社マンや銀行員とどっこいどっこいか、負けてるぐらいだ。

公立の病院に派遣されているときでも、
もちろん公務員は有給を使っていいことになっているのに、
医局のほうの慣例と人手不足のために全く休みがとれない。
閑散期に海外旅行を楽しむ看護婦さんたちを
うらやましく見つめている。

レジデントのときは夏休みは3日だった。
「よくやってるから」といって一日多くしてくれて3日とれた。
夏休みの予定は上の先輩からとっていくから、
レジデントは突然、「明日から休めば?」とかっていうかんじだった。
旅行を予定することなんてできなかったが、
貴重な休みだから、しゃかりきになって急遽体裁をつくろったものだ。
結局、こういうときはいつも空いている四国が
土壇場の旅行の恰好のターゲットとなった。
無理やり遠出。無理やり夏休み。
行くからには何も考えず楽しめるのが一番いい。

レジデントからあがるとやっと1週間の休みがもらえるようになった。
最初は、やはりいつとれるかは先輩次第で、彼らが決めないと決まらず、
結局、急遽の休みとなり、予定の旅行なんてできない時期が続いた。

専門医になるあたりから
やっと自分の都合で夏休みが取れるようになった。
相変わらず1週間、一回だけ。
年間で連続の休みはこれ一回。
大学に居る連中は、実は2週間とっているが、
面白いことに他のことはばしばし愚痴るくせに、
こと、夏休みのこととなると黙っている。
うーん、うらやましい。
行きたいところもやりたいことも沢山あるし、
それをするだけのお金もあるが、
いかんせん一番大事な時間だけがない!
休みがもらえるのなら、どんな厳しい勤務も耐えられるよなあ。
休み無くてもやってけるんだから。

それにしても快楽主義的な私が、休みもないのに
どうしてこの仕事を続けているのか自分でも不思議。
全然そういう素養ないと思うが、もしやマゾだったりして。。。
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# by decoppati | 2005-08-20 19:41 | 脳外科の仕事

学内恋愛の末路

こないだ男の同級生と話していて気が付いたことだが、
学生時代に誰と誰が付き合っていたとかって
あんまりゴシップ好きじゃなくても意外とよく覚えているものだ。
というのはこれが話のメインではなくて、
違う学年の医者の話がでたときに、
それって〇〇と付き合ってた人だ、とか、
△△の前の旦那だとか、っていう認識の仕方をするので気が付いた。
それから脱線して、他人が
その後の彼らの交友相関図を話せるのだからおかしなものだ。

学生のときは危ないほど無防備で、
学内でばんばん恋愛するタイプの女の子たちは、
すごく図太いか、なにも考えていなかいかのどちらかだと思った。
普通の大学ならまだしも、
大学に残る卒業生がとても多い医学部では
同窓生同士の付き合いがほぼ一生続く。
ティーンエイジャーのときからお互いを知っている世界である。
学生のとき、別れ際に修羅場になって
双方から性的なことも含めて中傷暴露合戦なんか繰り広げたら、
周囲の人間はその内容を面白すぎて忘れたくても忘れられない。

また、面白いことにそういう女子のほかの男子同級生との関係は
そのときつきあっている子を介していることが多く、
別れると自然とその男子の周囲の子とも疎遠になる。
学内を荒らしまわってた女には
医者になっても同級生の男子たちから冷たい視線が注がれる。
恥ずかしい話とか、セックスのときの癖とか、
学内であまりに広く知られていて、今更、なんだかかわいそうになる。

とにかく医学部なんて職業訓練校みたいなもんで、
望むと望まざるとに関わらず、
医者になっても学会活動や病院関連、大学組織などで
同窓生と関わる機会が全くなくなることはない。
まあ、10年、20年後に
話のサカナになるようなことは避けるに越したこと無い。

誰にもばれないように秘めやかに行うか、口止めするか、
暴露するなんて口の軽い奴と付き合わないように
若いときから見る目を磨くかすることをお勧めする。
そのときは藁にもすがる思いで相談したことが
ちょっと経てばみんなの笑い話になっちゃうことも
重々承知の上で行動したほうがいい。
これ以上、女を笑いものにさせないようにするために。
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# by decoppati | 2005-08-07 13:21 | 女性にもいろいろ

患者さんとのつきあい

ドラマなどでやってるように大病院で普通の患者に
院外でまで付き合う奇特な医師は少ないだろう。
患者さんと病院外で友人のように付き合うことには違和感がある。
患者さんのほうはいろいろ言ってくるものである。
大抵、手始めは「お礼にお食事でも」ということだ。
あるいは患者の経営する飲食店などへ「お遊びに来てください」など。
私自身はこれまで完全に避けてきた。
私は人の太鼓もちなどしたくない。

男性医師でこういうのを好んでする人も多い。
この場合、彼らが付き合うタイプの患者は限られる。
裕福な人、なんらかの便宜を供与してくる人、芸能人である。
間違ってもその他の人々に院外でまで関わることはない。
あまり露骨で打算的な振舞いは周囲を当惑させる。
一緒に食事、または飲みに行って会計を持ってもらったり、
子供の受験の世話をしてもらったり、
交通事故をもみ消してもらったり(昔の話)、
ゴルフや旅行や釣りに行って楽しませてもらったり、
風俗店で楽しませてもらったり、
芸能人女性と付き合ったり、飲みに行ったり、遊んだり。
その見返りだかわからんが、
彼らからの頼みごとを万難を排して、遂行しちゃうわけである。
とばっちりが部下にまで及んで迷惑なことがよくある。
彼らの予定に合わせるために、
なぜか他の患者の予定を変更させられたり。
時間外にやってきた軽症の彼らに対応させられたり。

刹那の楽しみもいいが、まるで御用聞きである。
まあ、芸能人や格闘技の世界で顔と名前を売ったりすると
いろいろ宣伝にもなって仕事が舞い込んできているようだが。

ちなみに、クリニックや田舎の病院などでは状況が異なる。
日常生活の場が患者の生活圏と合致しているので
院外で付き合わないわけにはいかない。
これはこれで目がうるさかったり、
監視されているようでまたいろいろあるのだ。
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# by decoppati | 2005-08-07 12:38 | 男性医師の生態

細分化される専門性

大昔、まだ診療技量に大きなウエイトが置かれていて、
医者が少なかった時代には、(軍医はまた別。)
地域に起こる病気、怪我、お産などなんでもかんでも
一人の医者が対応していたと聞く。
なんでもこなし、経験が豊富だった昔の医者。

近年では診療科に分化され、
その中でさらに専門が細分化される傾向となった。
大昔と大違いで、
診療受ける側施す側との間には、
社会的にも知的にも別段差異などない。
今は、よかれと思ってなまじっか専門以外のことに手をだしても、
結果が悪いとなれば確実に訴えられる平成の世である。

欧米の施設の話を聞くと、
珍しい疾患でも取り扱う症例数が飛びぬけて多いことに気付く。
多くは施設によって専門を大きく打ち出しており、
極端に言うと、国中で起こるその疾患の患者を
ヘリコプターをはじめ、ありとあらゆる交通手段を駆使して搬送して
その施設に集中させるのである。
そのため他の施設にその疾患が分散することなく、
珍しい疾患であっても取り扱い数が飛躍的に増える。
取り扱い数が多ければ、
診察や検査、治療も自ずと洗練されたものになる。
データが多く集まるためこれを経験として、
さらに効率がいい治療を行うことができるようになる。
その代わりそこに行くには時間や手間がかかるわけだ。
また反面、得意でない他の疾患はよそに送ってしまう。
ひとつのことしかできないが、
ひとつだけはものすごくうまくこなせる医者。
すなわち「職人」である。

日本国内の大学病院や大きな施設では
その診療科の中でいろいろな専門をもつ医者を有しており
たいがいのことはなんでも診る。
珍しい疾患がきてもその分野の医師が一生懸命治療することとなる。
だから珍しい疾患は分散し、豊富に経験する機会はない。。
欧米のようなシステムがなく、
せめて県内や周辺自治体領域から集めるのが関の山である。
一つの分野に特化したいが、
患者が分散するため十分な経験を得られず、もがく医者。

これから時代は専門の細分化に向かう。
昔の医者のイメージからはますます遠く離れて、
ただ職人となることを要求される。

いまでも医者ならなんでも診てくれると信じる、
ナイーブな患者や家族もいる。
こういう人たちも気が付いてくれるだろうか、
この時代の波に。
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# by decoppati | 2005-06-25 23:16 | 脳外科の仕事

浮気への糸口

女の子と仲良くなる努力を常に惜しまない人たちの生態。

彼らの口癖は 「家庭に仕事とセックスは持ち込まない」。
何故か異口同音にそういう。
ちなみに子供のことはとてもかわいがっており、
日頃の罪滅ぼしの意識が強いのか、自分の子供にすごく甘いので
一様にお子様たちの行儀は悪い。

大体、仕事で眠れない毎日を送っていると、
ちょっと暇ができると寸暇を惜しんで遊びたくなるのが常である。
というわけで、特にレジデントや若い医者の学生ノリに便乗して、
彼らに命じて若いOLや大学生などと合コンをセットさせる。

年齢なんてひどいと10歳ぐらいサバ読んで、
もちろん「独身」ということになっている。
はっきりいって、結婚しててもうちの医局の人々は
うちに帰れない&帰らないため所帯くささがない。
子供が居ても2シーターのスポーツカーに乗ってたりする。
(コンバーティブルにするとさらに女の子受けがよいとか)
若い女の子がだまされちゃうのもしょうがない。

以前、
つきあってた彼女に嘘がばれて泣いて医局で電話してた先輩がいた。
 (そう、ちょっと露出狂的なのも共通の特徴。
  戦績は皆に吹聴するし、人前で電話するし、
  場合によってみたくもないハメ撮りまでみせびらかす)
彼いわく、
「あんまりにも嘘をつきすぎて、どの嘘がばれたのかわからない」
バツ一で再婚、子持ちの30代、田舎育ちで運動音痴が、
東京出身の社長子息で独身20代、スポーツ万能だと。

はたまた身内(職場)での飲み会はセットし放題だし、
ちょっと若いものを走らせれば何人か身柄を確保できるから
タダで食わせて飲ませてカラオケで遊ばせて、
あとは個人の技量によって、獲物をゲットするのである。
意外なおっさんがカラオケでのパフォーマンスが素晴らしいために
看護婦たちから異様な人気を獲得していたりする。

あとは看護婦さんとその友達との合コンも多い。
遣り手ババアを彷彿とする、チーママみたいな看護婦さんは
どの病院でも存在する。

これら素人とは別に、キャバクラ、外人パブなどのおねえちゃん、
ホステスなどに大枚払ってお付き合い願う人もいる。

かくして、どんなに忙しくても寝ていなくても
浮気の虫が騒いでくると、相手は苦もなくゲットできるようである。
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# by decoppati | 2005-06-03 23:35 | 男性医師の生態

仕事に限らずやはり女性にはいろいろな形態が。

コメントでいただいたお題について周囲で知ってる例などを。

musashi-musashiさんからの
>Dr同士の結婚っていうのはどうなんでしょうか?

ほんとに人それぞれですが、なんとなく傾向としていえるのは、
卒業後まもなく早い時期に結婚した女医さんなどは
そのまま臨床から遠ざかってしまうことが多いことでしょうか。
医局から離れないまでも、外来と検査がメインになり、
重症入院患者の担当や当直業務を避けてもらって過ごして、
子供が大きくなってもフルに復帰する気力がなくなっており
居にくくなって医局を辞める例もよく聞きます。
かといって、やり手の妻が忙しく働いてるうちに
旦那が看護婦とできちゃって離婚したというのも少なくありません。

たろちびさんの
>女性医師の方はどのような感じでしょうか?特にお子さんがいる方とかはどのようにして働かれているんですか?

実家の全面的な協力が得られたり、旦那の理解がよくて
金をケチらずにベビーシッターやお手伝いさんを
気前よく頼める人たちは比較的うまくやってるようです。
いずれにせよ、女医さんもいろいろいますから、
子供や家庭を理由に都合のよいところだけやって、
最もキツイ仕事を免除してもらうのを確信犯的にやっている人もいるし、
はたまた、よくやるなあ、と感心するほど、家庭を持ちながら
男性と同じに近い仕事をこなすスーパーおっかさんもいます。

一般には医局幹部の男性は女性医師が仕事免除を申し出ると、
二の五のいわずに「しょうがない」といっていう通りにするのですが、
その上層部の甘さに対して、
むしろ同じ医局の女性陣から猛烈なブーイングが出てます。
「やろうと思ったらできるだろう。工夫すればいいのに。」
と同性の方が辛辣ですし、手厳しいようですね。

いずれにしてもうちの医局ではまだこういう例がないので
すべて他の科の話ですが。

何の仕事でも同じ事だと思いますが、
仕事している同士が結婚する場合は、
やはりお互いに愛情と真の尊敬の念を持ちあえば、
相互理解と相互の尊重が自然と育まれ
本当のパートナーシップが生まれるのではないでしょうか。
それが各々の仕事や家庭での安定に繋がるように思います。
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# by decoppati | 2005-06-02 21:43 | 女性にもいろいろ

結婚生活の悪循環.2

結婚生活の悪循環.1のその後について。

そんなこんなで第一回目の結婚生活が破綻した後、
大抵は次の結婚では穏便に楽しく仲良く暮らしている。

2回目の結婚の相手は、ダントツで看護婦さんが多い。
それと病院内の看護婦さん以外の業種の医療関係者。
(検査技師や栄養士、歯科衛生士など)
最初からうまく行ってるカップルも、看護婦さんと結婚した人に多い。

やはり男性側のライフスタイルをもともと熟知していることが大きい。
また、病院からちょくちょく呼ばれることの意味や
当直業務のなんたるかもよく知っている。
仕事でどんなに疲れているのかも知っている。
仕事の内容、旦那のおかれている立場にあまり幻想がない。

また、非常に大きいのは、
結婚を契機に奥さんは仕事を辞めてしまっていても、
病院に情報源となる友人、知人が多く、
旦那の知らないところで
旦那に関するニュースを苦もなく集めることができる事。
旦那もそれを百も承知なので、簡単に尻尾をだすようなことがない。
奥さんの理解がいいと、旦那も余裕がでて、
たまに帰ったときには奥さん孝行をする気にもなるというものである。
まあ、第一回目の結婚の間も
ずーっと不倫でつきあっていた相手だったりするのもあるけど。
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# by decoppati | 2005-05-29 02:01 | 男性医師の生態