刺青

夜、時間外診療を受けにくる人はさまざまであるが、
「その筋」の人がやってくることも多い。
刑務所や留置所から腰縄つき、警官5-6人つきでやってくることもあるが、
ふらーっと来て、数日前からの頭痛を訴えることも多い。

大抵の場合、当然のごとく別段問題なく普通に診療は終了するが、
ときに、「頭が痛い」という症状のみを訴えているにもかかわらず、
なぜかもろ肌脱いで、それはそれは素晴らしい刺青を
わざと見せる御仁もちらほらいる。

礼を失しない程度に、頭の症状からいって
もろ肌脱ぐ必要がないことを話して、
「どうぞしまってください」といい、
C型肝炎(HCV)の有無について尋ねる事にしている。
いまだにHCVを御存じない、「その筋の」方々も多く、
逆にHCVについて尋ねられたら、丁寧に説明して差し上げる。
調べてみると、古くに立派な刺青を入れた人ほど、まず陽性である。
ただし、筋彫りのみとか、小さい刺青とか、外人などの機械彫り、
はたまた最近入れた人たちは陰性であることが多い。
どうやらここ10年程前からは、
刺青をいれる針もディスポーザブルになったらしい。

いずれにせよ、HCVについて知った後は、
心なしか意気消沈させてしまうのが常である。
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by decoppati | 2004-12-27 01:36 | 脳外科の仕事
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