さもしい根性に気分が悪くなる。

医療関係者への謝礼

どんなに給料が安くても、謝礼ははっきり言ってなくていいのです。
もらってももらわなくても治療に差などありません。
真面目な話、どの患者さんにも
できる限り最善の処置や治療をする訓練を受けているから、
貴賎なく、全ての症例に全力を尽くすのは当たり前のことです。

お金などもらわなくても、必要なときには説明をするし、
面会のときに御家族に会えば、話もします。
わたしの場合、いただいてしまうと、その患者の部屋に行くのが
却って嫌になってしまいます。
ただ、きっぱりと断っても、押し問答になってしまって、
せっかく培った信頼関係が揺らいでしまいそうになることもあり、
完全にいただかないことは本当に難しいものです。
システム的に公立などでは、一旦もらってしまっても、
事務方に廻せば、自動的に丁重な手紙とともに付き返してくれます。
それでも、返されたほうは気分が悪いだろうなあ、とも思いますが、
これは公務員法の縛りのため仕方がありません。

しかし、多くの病院では
科や専門医資格の有無によって給料に差がないのも
こういうお金を当てにする輩が出る素地になっているかもしれません。
とても暇で、日中から医局に座ってずっと新聞読んでたり、
コンピュータゲームしたりして、9-5時で帰る医者
がいる一方で、
一日中ずーっと走り回って、手術して、
夜中も呼ばれてやってきてまた手術して、終わっても終わっても
また患者が来ててんてこ舞いしてる医者

経験年数によってすべて均一の給料です。

残業代はもらえないのが当たり前(慣例?)なので、
睡眠も削り、残業代もなしで、
夜中に呼ばれていわばサービスで手術した患者に
直接お礼をもらったりするのを当然と感じるのは
仕方がないことかもしれません。
病院のシステム自体が変わらない限り、問題は解決しないことでしょう。
出来高制度を導入することを検討している病院もあるようですから、
是非とも働いている量を勘案して適正な給料を出してもらいたいものです。

それにしても、人間、どこまで忙しくても、寝ていなくても、
さもしい根性にはなりません。
面白いことにこういうさもしい根性を持っている医師は
かえって患者の家族から白い目で見られることが多く、
逆に無欲の人に信頼が集まることも多いものです。
医師である前に、情緒をみがき、少なくとも
生き方に美学をもつことが大切だと思います。
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by decoppati | 2004-12-27 13:36 | 脳外科の仕事
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