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当直あれこれ

うちの科の場合は10年目過ぎても
まだ月8-12回の当直をこなすことがよくある。
当直1回とは、すなわち、
朝、仕事に行ったままずっと病院にいて、夜も呼ばれたら仕事をし、
また翌朝から仕事をして、
その日の通常業務が終わったら帰れるってやつである。
通常、所属している病院での当直はdutyであり、
疲労が大きい割りに
extraの報酬はたいして望めない。
研修のために一緒に泊まる後輩に晩御飯御馳走する慣わしがあり、
そっちの支払いのほうが当直費を凌駕してしまうこと、
実はしばしばであった。

外勤と呼ばれる自分の所属している病院以外に
一週間に一回(一晩)とか、
月に一回の土日(週末)とかという単位で働きに出されるときは
一回いくらという相場が存在する。
これは、まあまとまったお金になる。
本当は、労働と報酬の両方について吟味すべきであるが、
当科の場合、俗に言う「おいしい」当直はまず、ない。
仮にあったとしても、当然、年かさの行った人が独り占めだろう。

報酬が高いのは、夜じゅうずっと呼ばれっぱなしで、
夜間外来にわんわんと患者が押しかける病院だし、
あまり起こされないし、比較的落ち着いているのは
郊外の辺鄙なところにある病院だったり、
しかも報酬がすごく安かったりする。

「おいしい当直」とは、
夜に眠る時間が十分確保でき、
しかもお金もそこそこもらえる当直である。
利便性の高い場所にある病院ならさらによい。

一般外科とか内科のDrからは、
その類いの甘い話を結構聞くけど、
とんとうちの科にはまずありません。
(多分整形外科も暇な当直はあまりないのでは?)

なぜなら、脳外科の医師が非常勤で夜の当直してると、
そこの病院がその地域のその日の
脳外科当番という様相を呈する羽目になり、
自ずと救急車が頭部外傷や脳疾患が疑われるケースを
集中して連れてくるからなのである。

かくして、当直とは、
商売繁盛なんかもってのほか、
客の来ないこと、少ないことを真剣に望んでしまう
因果な業務なのである。
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by decoppati | 2005-10-11 01:28 | 男性医師の生態
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