MR

MRさんとは、以前「プロパー」と呼んでいた
各薬品会社の営業担当者のことである。
現在はMedical Representativeの略でMRと言う。
本当は医薬情報担当者らしい。

10年以上前、規制が緩かったころは、接待合戦、貢物作戦、
ありとあらゆるサービス作戦、なんでもありありだった。
みみっちい先輩やよその科の医師が、
仕事や薬品と全く関係ないことをいろいろ頼む姿は誠にさもしく、
「絶対にああはなるまい」と思った。
そういうくだらない医師たちが頼むのは、
自宅のための物件探し、ゴルフの手配、コンサートの手配、
何かの整理券取り、風俗店接待、馬券購入、
草野球、草サッカーなどの場所取り、参加強要などである。
もちろんいいレストランや料亭での会食接待の強要もする。
逆に業者からの上記供与も日常茶飯であった。
そんなもん、プライベートで自分で行けるし、
大体そんなこと自力でやりゃいいじゃん。

医者になったばかり、右も左もわからない坊ややお嬢ちゃんなど、
海千山千歴戦の「プロパー」に敬語で下にも置かない接待されたら
ひとたまりもない。
これに染まると、どんどんプロパー頼み率が高くなり、
そのうちいっぱしの「偉そうな医者」となる。

今は規制もあり、
本来の「医薬情報」伝達などのほうが主体となってきた感がある。
しかし、旧来からの体制というのは
そんなに簡単に改変されるはずもなく、
今でも若い医者が中年のMRにいろいろ申し付けて
ふんぞりかえってることがある。なんと見苦しいことか。
医者が偉そうにしているのは表だけ、
裏でMRたちがベロ出して腹抱えて笑っているはずだ。
タダほど高いものはない。
接待を受けたら、その薬が例えヘボでも効き目が疑問的でも
なんでもかんでも誰にでも同じ処方したりするようになる。
怖いことだ。
金や物に目がくらんで、精神が自由でなくなることは恐ろしい。
公正な目で、自由な精神で、
なんでも意見したり行動できるようにしたい。
しがらみもなく、身軽で清潔でいたい。

そういう医者は営業にならないのか、MRから敬遠されがち。
接待やサービスで簡単になびく人が好みみたいだ。
なびきさえすれば、レジデントや
経験年数の低い後輩にもMRがぺこぺこする。
ひよこの刷り込みよろしく、
今のうちの刷り込み行動なのは明白。
ターゲットドクターでも、なびかない人には時間かけないもんね。
それとも女だからなめているのかも?
あるいは、もしや秘書(ありえねー。化粧してないもん。)や
掃除のおばさんだと思われているのかも?
今日もMRがざくざく病院に来て、若い医者にぺこぺこしてる。
治療の最終決定権を持つのは、知っての通り、
もっと上、我々中堅以上のレベルなのだが。
これから10年後のための種まきかな。
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by decoppati | 2005-01-14 17:32 | 男性医師の生態
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