2004年 12月 23日 ( 2 )

困った人々

困ったチャン
夜、病院に時間外にやってくる人は、
本当に病気や怪我で困ってやってくる人が大多数であるが、
なかにはお騒がせの、本人自体が「困りもの」もまた多い。

一番多いのは、酔っぱらい。
通称「おおとら」である。
ろれつが回らず、意識がしゃっきりしてないのが、
酒のせいか、はたまた頭を打ったせいか判然としないため、
ちょっとかすった程度でも、
救急車に乗せられて脳外科にやってくる。
これがまた、周りが看護婦さんに医者も女ときたら
なめてかかること、すさまじい。
救急車でやってくるので診療せざるを得なくなるわけだが、
診察にも治療にも全く協力せず、かえって恫喝する始末。
また、「どうしました?」と聞けば、
こっちの体を触ろうとしたり、電話番号を聞いてきたり、
挙げ句の果てに
「ここが悪いんです。」とかいって股間を指さすなど、
やりたい放題である。

向こうが刃物や凶器を持ってない限り、びくびくしない。
下手に出るとかえってなめられる。
ただし、絶対にあとで揚げ足をとられるような言動はしない。
おぼろげながらでも覚えている可能性があり、
世の中変な人も多いので、あとでくだらないことを
病院にねじ込んでくることもあるからである。

徹頭徹尾、敬語を用いつつ、毅然として、
何をいわれてもやるべきことをしっかりやって、
全て必要なことはカルテに書き残すようにする。
暴れていて、家族も捕まらない場合、
検査でなにも病的なものがないのを確認さえすれば、
警察を呼ぶことができる。
一晩、トラ箱行きとなるのである。
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by decoppati | 2004-12-23 01:07 | 女性のハンディ

正月.2

レジデントと言われる2年目までは、
連休というものはほとんどもらえず、夏休みは2-3日、
年末年始には1日休みがもらえるのが関の山であった。
2年目の時、夏休み3日のところ、上司の機嫌が良くて、
「お前よく働いたから1日増やして4日休んで良いよ」といわれて、
天に昇るほど嬉しかったのを覚えている。
閾値が相当低くなってたみたいで、今考えると笑える。
今のレジデントはどこでも、一律最低1週間の休みがあるはずだ。

そんな、仕事を始めて1年目のときのこと。
東北のある病院で働いていて、
もちろん年末年始もずっと病院に居ずっぱりになっていたのだが、
そこの院長が突然、元旦だけ一日休みをやる、といってくれた。
ただし、
「正月に親の顔を見ない奴はろくな奴じゃないから、
 是非親の顔を見てこい」との事だった。
うちの親はと言えば、その年末年始、
脳天気にも家族で京都に遊びに行って滞在中だった。

ばか正直なわたしは、たった一日の休みにもかかわらず、
その東北の街を元旦の朝に出発し、
遠路はるばる、乗り継ぎ乗り継ぎ、京都に行った。
6時間かけて到着した京都はすでに午後2時頃で、
気を利かせた親が早い夕食を5時にセットしてくれて、
どうにか一緒に夕食をとり、ダッシュでまた6-7時間かけて
深夜に赴任地に戻った。そしてわたしの大事な休みが終わった。
こんなことなら、休みなんて要らなかったと本気で思った正月であった。
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by decoppati | 2004-12-23 00:02 | 脳外科の仕事