2005年 02月 03日 ( 1 )

出るものすべて出てしまうってこと。

いまさらながら考えてみると、
仕事のときにあまり気にしていないことが、
普段の生活からはかけ離れていると気が付く。

たとえば。
脳神経外科に搬送される救急患者は大体意識に問題があるわけで、
搬送されて病院に収容するときには、
おしっこにまみれ、便もでていて、よだれも鼻水もでて、
嘔吐のあとがある上に、いきなり噴射状に嘔吐したりする。
ある程度、皆さんそんな感じなので、結構慣れている。
ときに嘔吐をぶっ掛けられることもあるし、
おしっこがついた衣服がぺたーっと腕などにくっつくこともある。
鼻水やつばが飛んでくることは日常茶飯事である。
わたしは白衣の下は私服でいることが多いが、
意外とそれでも下まではやられない。

これにはおおいに慣れや感が必要で、汚物がとぶ方向や
汚れていそうなところを感知するのが早ければ、
それなりの対処を講じて、かぶることは免れられる。

それにしても、
普通の生活の場では他人のつばが飛んできただけで不快だが、
仕事の場となると、全く見ず知らずの人の汚物でさえ、
たいして汚いという意識はなくなる。
大体、顔にちょっとなんかかかったからといって、
すぐ拭いたり、洗ったりする時間もない。
(もちろん後できれいに拭くが。)
なにより、患者はしようとしてそうしたわけでもなく、
本人にとってはいろいろ失禁したりして、
とても恥ずかしいことだろうから、ことさら汚ながったら、身も蓋もない。
だから絶対に患者の前で「汚い」といわないように気をつけている。

背中から髄液を抜くなどの処置してる最中のおならなども同様で、
患者は目の前でしちゃ悪いと思って
一生懸命悪がって警告してくれるのだが、
こっちは早く処置して次の仕事に取り掛かりたかったりするので
「どうぞ、気にせずに。慣れてますからー」とかいってしまう。
ほんとはこんなの「慣れられる」はずがない。
でも患者に恥ずかしい思いをさせない努力は必要である。
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by decoppati | 2005-02-03 17:56 | 脳外科の仕事