2005年 02月 27日 ( 2 )

患者さんへの接遇

多くの病院で昨今は患者サービスの向上がことさら叫ばれている。
本質的には非常に良い風潮と思うが、機能評価受審など目先だけをみた
本末転倒としか思えない議論も多く失笑を禁じえないことが多い。

患者さんを全員「OO様」と呼ぶこと。
 呼称というのは一律にすればよいとは思わない。
 いいサービスというのは、
 患者さんの心地よさに配慮するのが目的であって、
 子供に「OO様」ではコントだし、
 カジュアルな人に「OO様」では慇懃に感じられてしまう。
 かと思うと大学病院など、
 「OO様」と呼ばれないと抗議してくる変わった人たちもいる。
 面倒くさいからひとまとめにして
 「OO様」と呼んどきゃ文句ないだろ、ってかんじの、
 こういうやっつけ仕事をサービスとはいわない。
 やはりその場、その人にそぐう適切な呼称を使って、
 要は診療の部分でしっかり用が足りればいいのであって
 何も気色ばまれることはない。
 
なんでもマニュアル化することでの形骸化
 なんでもマニュアルにして、
 それに従うことで常に正しいことをしているような幻想がある。
 医療の現場でのサービスは画一的なものでなく
 やはり、適時適切な判断が必要である。

誰にいわれなくても、気をつけたいこと。
 患者の搬送などのとき、回診のとき、
 温度板やフィルムなどを患者の体の上に
 平気で置く看護婦、医師がいる。
 どんなに手が空いていなくても工夫はできる。
 どんなときでも人の上に物を乗せるべきではない。
 
 患者の搬送の際に顔のすぐ上に点滴をぶら下げたり、
 そのラインが顔や首にかかっているままなのは、
 相当気持ち悪いだろうから、目を配ったほうがよい。
 足元にぶら下げるようにするといいようだ。

 意識がすごく悪い患者、実際はわからないかもしれないが、
 話しかけて悪いことなどない。
 やはり処置するときはちゃんと声をかけてあげたい。

 意識がよくて手足のコントロールが悪く、
 意思表示の方法が限られている患者に不適当な扱いをしないこと。
 時間がかかっても本人とコミュニケーションを図って意思を聞いたり、
 手の位置や足の位置がそこでいいか確認して
 いい位置に動かしてあげるなどの配慮は
 患者のために行うべきだと思う。
 口が利けず文句が言えないのだからなるべく心地よくしてあげたい。

 車椅子の患者の移動で、
 エレベーターに乗るときはバックで乗せたらどうだろうか。
 壁を向いて突っ込まれると
 何階かもわからず同乗者と向かい合わせで不憫である。
 
などなど、ちょっとしたところで、
患者サービスを見せかけだけして
慢心している上層部の思い過ごしに脱力する。
 
とにかく、「OO様」と呼ぶとか呼ばないとかいう議論の前に、
患者さんに対する本質的なサービスについては
まず個人個人のレベルで強い意識と自主性が最も必要だと思う。
そうすれば、自ずから良質のサービスがなされるようになるものと信じる。
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by decoppati | 2005-02-27 23:14 | 脳外科の仕事

男性も苦労してる

きわめて日本人的だが、
他のどの職種でも、男性ばかりの職場では
皆総出で性風俗遊びに行くことがあるようだ。
(ヘルス、ソープ、旧赤線みたいなやつ、
 いわゆるちょんの間、昔は買春旅行さえ。
 ランパブや外人パブ、キャバクラなんてかわいい方)
もちろん純粋に楽しんでいるのかもしれないが、
ある面、共犯者を作るというか、
はたまた通過儀礼といおうか、
こういうのに参加してこそ
男であることが認められるかのような
根拠のない縛りもあるようだ。

何故か40半ば以上の世代の男性には、
家庭や妻をかえりみず(少なくともそういうフリが大事)、
なるべく新しい風俗情報を仕入れて、
潤沢な資金を注いで間断なく体験して、
人に自慢するのを無上の楽しみにする人がいる。
実は家庭への罪悪感があるのか、
何故か何人かつるんで行きたがるのが特徴である。

30代後半から上の世代は関白亭主幻想が強いようで
大抵はあまり抵抗なくそういう気風になじんで
嬉々として共に出かけて話をあわせてうまくやっている。

面白いのは30代前半から下の世代で、
妻や彼女にパートナーシップを感じている人が多く、
また恋愛期間の過程を楽しむ傾向が強いのか、
性風俗には全く興味がない人もいる。
(玄人に興味がないだけで、素人はまた別だったりする)
彼女が居るのに、不特定多数を相手にする見知らぬ女と
金で関係するのは気持ち悪いからいやだ、とか言う。
それでも、上司や先輩医師から半ば強制的に誘われると
断りにくいようで、嫌々付いていく羽目になるらしい。
後で嫌悪感で一杯になって、
反省してる人もいる。
誰にもいえないから聞き役は私である。

そういうとき先輩であるわたしにできるのは、
同級生やちょっと先輩の男性医師にやんわりと
強制参加させないで自由参加でいいじゃないかと、
直言することである。
また行きたくない後輩には、とって食われるわけでなし、
行きたくなければ「行きません」とはっきりいえばいいと、
アドバイスしている。
始末に悪いのは、その連れて行く方の世代、
行きたがらない奴なんて男にはいないから
強制しても迷惑じゃないと信じ込んでいること。
風俗行かない奴なんて仲間じゃない、とはっきり断言してしまうことで
体裁を気にする後輩たちは恐れをなして、
嫌でも嫌な顔みせないように気をつけてまで付き合うようだ。
恐れをなすほうにも問題はある。
なにを恐れているのか、突き詰めていくとわからない。
断ってもきっとなにも起こらない。

というのも、
わたしは性風俗店に一緒に行ったことがない人間だが(当然だけど)、
別に仕事上、なにかそれに起因する支障を感じたことはなかった。
どうして男性だと、かえって自由が縛られるのかと不思議でもある。
そういう余計な心配は実は要らないように思う。
楽しみたい人だけが、有志だけで行ってくれば、
下級生が他の男性に秘密で悩んだりしなくて済むのになあ。
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by decoppati | 2005-02-27 17:41 | 男性医師の生態