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患者さんへの接遇

多くの病院で昨今は患者サービスの向上がことさら叫ばれている。
本質的には非常に良い風潮と思うが、機能評価受審など目先だけをみた
本末転倒としか思えない議論も多く失笑を禁じえないことが多い。

患者さんを全員「OO様」と呼ぶこと。
 呼称というのは一律にすればよいとは思わない。
 いいサービスというのは、
 患者さんの心地よさに配慮するのが目的であって、
 子供に「OO様」ではコントだし、
 カジュアルな人に「OO様」では慇懃に感じられてしまう。
 かと思うと大学病院など、
 「OO様」と呼ばれないと抗議してくる変わった人たちもいる。
 面倒くさいからひとまとめにして
 「OO様」と呼んどきゃ文句ないだろ、ってかんじの、
 こういうやっつけ仕事をサービスとはいわない。
 やはりその場、その人にそぐう適切な呼称を使って、
 要は診療の部分でしっかり用が足りればいいのであって
 何も気色ばまれることはない。
 
なんでもマニュアル化することでの形骸化
 なんでもマニュアルにして、
 それに従うことで常に正しいことをしているような幻想がある。
 医療の現場でのサービスは画一的なものでなく
 やはり、適時適切な判断が必要である。

誰にいわれなくても、気をつけたいこと。
 患者の搬送などのとき、回診のとき、
 温度板やフィルムなどを患者の体の上に
 平気で置く看護婦、医師がいる。
 どんなに手が空いていなくても工夫はできる。
 どんなときでも人の上に物を乗せるべきではない。
 
 患者の搬送の際に顔のすぐ上に点滴をぶら下げたり、
 そのラインが顔や首にかかっているままなのは、
 相当気持ち悪いだろうから、目を配ったほうがよい。
 足元にぶら下げるようにするといいようだ。

 意識がすごく悪い患者、実際はわからないかもしれないが、
 話しかけて悪いことなどない。
 やはり処置するときはちゃんと声をかけてあげたい。

 意識がよくて手足のコントロールが悪く、
 意思表示の方法が限られている患者に不適当な扱いをしないこと。
 時間がかかっても本人とコミュニケーションを図って意思を聞いたり、
 手の位置や足の位置がそこでいいか確認して
 いい位置に動かしてあげるなどの配慮は
 患者のために行うべきだと思う。
 口が利けず文句が言えないのだからなるべく心地よくしてあげたい。

 車椅子の患者の移動で、
 エレベーターに乗るときはバックで乗せたらどうだろうか。
 壁を向いて突っ込まれると
 何階かもわからず同乗者と向かい合わせで不憫である。
 
などなど、ちょっとしたところで、
患者サービスを見せかけだけして
慢心している上層部の思い過ごしに脱力する。
 
とにかく、「OO様」と呼ぶとか呼ばないとかいう議論の前に、
患者さんに対する本質的なサービスについては
まず個人個人のレベルで強い意識と自主性が最も必要だと思う。
そうすれば、自ずから良質のサービスがなされるようになるものと信じる。
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by decoppati | 2005-02-27 23:14 | 脳外科の仕事

男性も苦労してる

きわめて日本人的だが、
他のどの職種でも、男性ばかりの職場では
皆総出で性風俗遊びに行くことがあるようだ。
(ヘルス、ソープ、旧赤線みたいなやつ、
 いわゆるちょんの間、昔は買春旅行さえ。
 ランパブや外人パブ、キャバクラなんてかわいい方)
もちろん純粋に楽しんでいるのかもしれないが、
ある面、共犯者を作るというか、
はたまた通過儀礼といおうか、
こういうのに参加してこそ
男であることが認められるかのような
根拠のない縛りもあるようだ。

何故か40半ば以上の世代の男性には、
家庭や妻をかえりみず(少なくともそういうフリが大事)、
なるべく新しい風俗情報を仕入れて、
潤沢な資金を注いで間断なく体験して、
人に自慢するのを無上の楽しみにする人がいる。
実は家庭への罪悪感があるのか、
何故か何人かつるんで行きたがるのが特徴である。

30代後半から上の世代は関白亭主幻想が強いようで
大抵はあまり抵抗なくそういう気風になじんで
嬉々として共に出かけて話をあわせてうまくやっている。

面白いのは30代前半から下の世代で、
妻や彼女にパートナーシップを感じている人が多く、
また恋愛期間の過程を楽しむ傾向が強いのか、
性風俗には全く興味がない人もいる。
(玄人に興味がないだけで、素人はまた別だったりする)
彼女が居るのに、不特定多数を相手にする見知らぬ女と
金で関係するのは気持ち悪いからいやだ、とか言う。
それでも、上司や先輩医師から半ば強制的に誘われると
断りにくいようで、嫌々付いていく羽目になるらしい。
後で嫌悪感で一杯になって、
反省してる人もいる。
誰にもいえないから聞き役は私である。

そういうとき先輩であるわたしにできるのは、
同級生やちょっと先輩の男性医師にやんわりと
強制参加させないで自由参加でいいじゃないかと、
直言することである。
また行きたくない後輩には、とって食われるわけでなし、
行きたくなければ「行きません」とはっきりいえばいいと、
アドバイスしている。
始末に悪いのは、その連れて行く方の世代、
行きたがらない奴なんて男にはいないから
強制しても迷惑じゃないと信じ込んでいること。
風俗行かない奴なんて仲間じゃない、とはっきり断言してしまうことで
体裁を気にする後輩たちは恐れをなして、
嫌でも嫌な顔みせないように気をつけてまで付き合うようだ。
恐れをなすほうにも問題はある。
なにを恐れているのか、突き詰めていくとわからない。
断ってもきっとなにも起こらない。

というのも、
わたしは性風俗店に一緒に行ったことがない人間だが(当然だけど)、
別に仕事上、なにかそれに起因する支障を感じたことはなかった。
どうして男性だと、かえって自由が縛られるのかと不思議でもある。
そういう余計な心配は実は要らないように思う。
楽しみたい人だけが、有志だけで行ってくれば、
下級生が他の男性に秘密で悩んだりしなくて済むのになあ。
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by decoppati | 2005-02-27 17:41 | 男性医師の生態

救急搬送される心肺停止の症例

Excite ニュース : 遺体安置室で生存判明
救急搬送される心肺停止状態の症例はさまざまである。
例えば、墜落の症例では、(自殺しようとビルから飛び降りるなど)
「墜落するところを見た人からの通報でたった今発生した」場合と
「いつ墜落したかわからないが、
 地面にあらぬ形で横たわっているのを発見された」場合では
患者の状態や蘇生される可能性が大きく異なる。
申し訳ないが、もう死後硬直が始まっているような症例さえ
救急車で搬送されてくることもあり、
そういう人を復活させることは不可能である。

監察医務院を擁する東京都下と
その他の県下ではまたちょっと扱い方が異なる。
都以外では、もし心肺停止状態の人が
病院搬送後に死亡確認された場合、
そのまま警察がやってきて病院内で検視が行われ、
それにずっとつきあう羽目になることが多い。
だから心肺停止で、状況がちょっと怪しい場合、
救急車の中で状態を厳重に調べてみて、
絶対に復活させることが不可能な症例は
死亡確認した上で、そのまま警察に行っていただくこともある。
(頭蓋骨の巨大な裂け目から脳が大きく飛び出していたり、
 脊椎がグニャグニャに折れて、骨が飛び出している、
 頭部がぺっしゃんこにつぶれている、等)
ただし、都下では上記のような症例でも救急室に運び込んで、
処置を求められることが多々ある。
もちろん通常の心肺停止状態では蘇生を施せば
心臓の鼓動を再開することが多いため、
簡単に諦めることはしない。
特に小児では、奇跡のようなことが起きるので絶対に諦めない。
しかし、上に挙げたような極端に変形してしまっている症例では
どう治すというのか、救急隊に問いたい気になることもある。
本当は通報を受けて現場でそんな大きな変形、損傷を確認したら、
実際には即死状態なのであって、
これに限っては警察に直行してもらったほうがよい。
...というほど、律儀に東京の救急隊はどんな例でも
病院に搬送してくるのである。

だから、今回のニュースや長崎の同級生にナイフでやられた女の子が
救急隊の判断で警察に直行したと聞くと、
非常に違和感がある。
蘇生成功する症例を判断するのは容易でない。
よもや心肺再開しても植物状態で生き残る可能性が高いわけだが、
そういう究極の選択肢しか残っていないとしても、
救急隊のみで判断を下すべきことではない。
やはり地方では特殊な事情が隠されているのだろうか?
それとも救急隊の質の問題なのであろうか?
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by decoppati | 2005-02-21 00:08 | 脳外科の仕事

かたや女の医学生や医者は...

今はどうか知らないが、少なくとも私が学生の時は
男子学生や特に文系に進んだ女子学生が
ガンガン合コンにいそしんでいるとき、
女子医学生をターゲットにした合コンなんてものはあり得なかった。
合コンに行きたい人は、
多分学外の知り合いのツテで参加していたと思う。
例外は東京女子医大で、
ここだけには頻繁に他の医大や国立大、有名私立大学から声がかかって、
そういう活動に精力的な人たちは毎日のように合コンに行っていた。

とかく、女医とか女子医学生なんていうものは
エロ系やメディア、ドラマなどバーチャルな世界では、
気持ち悪いほどもてはやされているが、
現実となると、出会った人からは引かれることのほうがが多い。

引かれるならまだしも、
昔、学生の時に旅行でユースホステルに泊まった際、
学生証を出せといわれて出したら、
宿のオヤジにいわれもない説教をくらって不愉快だった。
違う職種のある種の男性からは、
お門違いの妬みや劣等感をいきなりぶつけられることもある。
幸い、学生の時から今に至るまで、
外見からは美術系とかダンサーとかに間違えられることが多いので、
とにかく必要がない限り、
本当の専攻や仕事のことは話さないようにしてきた。
新しい人とは知己を得てしばらくして、
思い出したように職業を聞かれた頃に言えば
なんのことなく聞いてもらえて安心する。
こんなことで自意識過剰みたいな対処をするのは
本意でないが、自己防衛のためいたしかたない。
やっぱり、仕事がなんであれ、先入観なく
あるがままの私として受け取ってもらうのが楽なのである。
友人同士で遠慮やへつらいは要らないのだから。
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by decoppati | 2005-02-20 02:59 | 女性のハンディ

やっぱり男の医者はもてるかも。

学生のときから不思議なこと。
一般に男子医学生、あるいは男性医師はやっぱりもてること。

実験や必須の授業、試験が多く、
毎年、単位一つでも落としたら留年くらうから、
一生懸命勉強して通るのが当たり前、
卒業試験、国家試験は一発で通るのが当たり前という世界では
連帯感をもつことが重要で、
学内の女子学生からすれば同級生の男子たちは、同志である。
もちろん学内で恋愛感情が芽生えて付き合う人たちは多い。
それにしても6年間もかなり密着して学生生活を送れば、
勉強ができたりできなかったり、理解力があったりなかったり、
面白味があったりなかったり、卑怯な奴、頼りになる奴、
精神的に弱い奴、タフな奴、はったりかます奴、正直な奴、
話題が乏しい奴、とにかくいい奴など、
とにかく学内では飾ることなど不可能に近いから
誰がどんな人なのかは大体わかってくるものである。

だから学内の女の子からは恋愛関係になるという観点で、
全く考慮に入れられない一群もいる。
(ちょっと精神的に問題がある、全然面白味がない、
 女子と話すだけで過換気になってしまう、生理的にダメなど)
不思議なのは、その群でさえ、
学外ではデートできたり、看護学生に言い寄られたり、
学生のときはダメでも、
医者になったら看護婦さんとデートしまくったりできることである。
学年一の変人でも結構かわいい奥さんをゲットしている。

変人でなく、普通の男子ならもっともてるし、
よもや長身だったりハンサムだったりしたら、
もうジャニーズ並の人気である。
ハンサムでなくても長身でもなくても、自信に満ちて
女あしらいがうまい人、まめな人というのは超人気で、
そこらじゅうの女と関係しまくっている。
どの業界でもその順列は同じだと思うが、
普通に思う2割増し以上にもてるのではないだろうか。
勝手にもてるのは大いに結構。

ただ、自分を過大に申告することで
確信犯的に釣りに使う人たちも居て、本当に気持ち悪い。
もし容姿と雰囲気だけで勝負したら、
女の子と食事にさえいけそうもない変な奴が
いたいけな新人看護婦などをデートに連れ出し、品定めをして
「やりほう」(やり放題)とかいっているのを聞くと虫酸が走るのである。
現にわたしがたまたまジャズクラブなどに居ると、
大きな声で「俺たち医者だしー」とか何回も言って、
こちらに話かけて来るグループなど、本当によく出会う。
別に同業だと教えるつもりもないし、無視するのみであるが。
ああいう所業だけは勘弁してほしいものだ。
どういうつもりなのだろう。
医者でも、
魅力的な人間性を持ってる人や、
女と楽しく遊び慣れている人たちは、そんな野暮じゃないでしょ。。。
と思いたい。
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by decoppati | 2005-02-18 23:46 | 男性医師の生態

レジデント時代

医局から派遣されて半年単位でいろいろな病院に行く度に
始めの頃はどこでも「脳外科の女医さんは初めて」といわれ、
特に看護婦さんからは「どんなもんだかねえ」と
ちょっと意地悪がかった目で見られたものだった。

それでも結構すぐにうち解けてくれたり、
親切にしてくれるようになった。
ちょっとしたポイントはある。
求められている用事が済みさえすれば
コメディカルからは好意的に思ってもらえる。
別に性別は関係ないが、一度好意的に思われると
同性であることでさらに熱狂的に支持される傾向がある。
また他の要素としては同性として勝負にならない可哀想さであろうか。
(化粧っ気がない、いつも眠そう、院内でお洒落してない、など。
 これに対してICUの看護婦などはデパートの一階とも見まごう
 ゴージャスな厚化粧、匂い、ミニ白衣だったりする。)

看護婦さんが外科系のレジデントに求める資質とは
多分次のような事項でないかと思う。

・困ったとき、急変時、トラブルが起こったときなど、
 すぐに駆けつけて欲しいときに電話でうだうだ聞かずに
 とりあえず現場に急行すること。
・ついてからは即座に状況を把握して、できる限りの処置を始めるか、
 自分だけで手に負えない場合は潔く判断して、
 すぐに必要な助っ人(上のドクター)を呼んで
 簡潔に説明して早く来てもらうこと。
・もちろん必要のない報告や遅すぎる報告を受けたら
 その旨説明して、注意してもよい。
 いいなりではいけない。
・病棟で自分の知識では足りなくて
 正しい判断が下せない、或いは迷うときは、
 潔くそれを認めて、直ちに上のドクターに聞くか調べて来て、
 正しい治療をするように努めること。
・点滴、中心静脈栄養路の確保、傷の消毒、
 ドレーンの管理、経鼻胃管の管理など、
 レジデントが主に行う類の手技が手早くうまくできること。
・なにをするときも、周囲を汚さないこと。

結構、多くのレジデントが陥るのが、
看護婦さんの勢いに押されて、
医者たる態度をみせようと変に頑張ってしまって
知らないこと、うろ覚えのことでも付け焼き刃に
その場で言い張ってしまうことである。
その結果、おかしなことをいっていると
看護婦から上のドクターに直訴されるのがオチであるし、
なにより患者に迷惑で余計な時間がかかって困る。
看護婦さんのほうはレジデントに即座に対応してもらおうとまでは
思っていない。
正しい対応をしてもらうのが目的であるから、あやふやにせず、
上のドクターと相談するか、連れてくるかしてくれれば良いのである。
立派な使いっぱしりというわけだが、それでも
自分でしていいこと、自分だけでしては危ないことを
しっかり判断できることこそがこの時期の医師には重要で、
看護婦さんというのは案外よく見ており、
そういう正直さ誠実さ便利さ判断力という点で
尊敬や信頼を勝ち得ていくことができるように思う。
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by decoppati | 2005-02-17 22:59 | 脳外科の仕事

ボケ予防について一考。

脳神経外科は基本的に
脳や脊髄の手術を要する疾患のための科であるが、
なまじっか「脳」がついているために、
頭のことならなんでもかんでも相談にこられることが多い。
もちろん脳神経外科疾患で結果として「ボケ」ることもあるわけだが、
加齢によるボケは専門外である。

ボケで来るケースに似通った特徴があるのが興味深い。
・いまいましそうに老母や老父を連れて来るその息子や娘が
 銀行員、一流商社マン、キャリアウーマン、
 一部上場企業に勤めるいわゆるエリートであることが多い。
 忙しくて日頃あまり関わっていないということが多い。
・日常を孤独に過ごしている人。
・仕事を真面目に一生懸命やっていた人で仕事が趣味であったが、
 ほかに趣味といえるものがない。

高齢者には地域性があり、
都会ではすでに核家族化が極まっており、独居老人や老々介護が多い。
勉強ができていい大学に進学し、都会で素晴らしい職を得た息子が
田舎から母親を呼び寄せて近くに住わせていることも多い。
息子は仕事が忙しくて構ってくれず、嫁は関係したがらず、
初めて都会にきて知らない人だらけで打ち解けられず、
孤独を託って生活する人も少なくない。
その結果、何日も誰とも会話せずにいることが普通だという。

田舎ではまだ2世代、3世代でワイワイ住んでいるうちも多く、
別居だとしても農業、漁業などを生業としていると、
元気でいるかぎりその高齢者が一番の物知りで生き字引として
地域から崇められ尊敬をうけているのをしばしば見受ける。
収穫などの重要決定事項や
困ったことがあったときの相談役として欠かせない重要人物である。
こういう地域の高齢者は案外元気で、
80代はもちろん、90代でも頭脳明晰で、
生まれ育った地域から動かずにいると
小学校からの親友やらなんやらお互い長寿なので友人が多い。
友人同士で寄り合ってはいろいろな情報を交換しているので、
「こないだもらった湿布が凄く良かったからよー、
 友達に言ったら羨ましがられた。」
とか、外来に通っている80代後半の患者さんが
頻繁に「友達」の話をするのは微笑ましい。
東京ではこういう光景にはほとんどお目にかかれない。
大体、都心で高齢者を診察するときにはまず職業は聞かない。
退職して無職に決まってんだろ、って顔されるのがオチだから。
田舎ではちがう。
いつも誰にでも聞いているように職業を尋ねると、80代でも
「大工です」「床屋です」「百姓です」「漁師です」
と答えるおじいさん、
「畑の仕事」「干物作ってる」「海女です」
などと答えるおばあさんばかりである。

こういう精神的な張り合いや家族や友人との会話、
ゲートボールなどの楽しい遊び、
適度に緊張感を強いられる仕事などが
ボケを予防する大きな要素になるようである。
もちろんこれで全てが解決するわけではなく、
そういう人でもボケることはあると思うが
せめて進行を遅らす効果はありそうである。

同じ田舎にいても息子や娘が東京に住んでいて、
老夫婦だけになっている人たちや、
都心から別荘を買って移ってきた人でボケが進行する人たちがいる。
核家族化が進む今日この頃であるが、
家族をボケさせたくなければ、
せめて電話での会話を頻繁にしたり、
友人との付き合いを推奨したり、
人と関わるような趣味を持ってもらったり、
楽しい行事に連れ出したり、
たまには一緒にトランプ、碁、将棋、ボードゲームなどを楽しむなど
構って構って構い尽くすのがいいのではないだろうか。
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by decoppati | 2005-02-09 20:53 | 脳外科の仕事

医療従事者の人権って?

堅い話をするつもりはないが、
新聞、ニュースなどで患者の権利の話は花盛りだが、
逆に医療従事者の人権の話はとんと聞いたことがない。

処置をしたり、手術をする際に患者さんには
感染症のチェックを受けていただくものである。
第一には他の患者に感染症をうつさないため、
そして、術者や血液を扱う医療関係者に
うつらない工夫が必要なためである。
感染症の患者さんの処置や手術の後は特に念入りに消毒をする。
通常チェックする感染症というのは、
梅毒、B型肝炎、C型肝炎の3つである。
HIV, ATLのような命に関わる感染症も問題になっているが、
特にHIVは本人などの了承がないと調べることができないこともあり、
必須の検査には入れられず、緊急で調べることはまずできない。
ということで、もしHIVの患者がいても知るすべがない。
手術や処置の際、誤って使った針を刺してしまったり、
血しぶきが目に入ったりすることは往々にして起こるもので、
そういったときに殉職みたいに感染する可能性は残されている。
もし感染症と知っていれば、ゴーグルをするとか手袋を2重にするとか
ことさら血液や体液との接触に注意することができるのだが。
患者さんの人権の前では、医療従事者の人権は軽い。

また病気で前後不覚になった人、泥酔した人、
もとから精神を病んでいる人、乱暴者など、
患者にはいろいろな人がいる。
そういう人たちが
医療従事者を殴りつけたり、蹴っ飛ばしたり、
つばを飛ばしてくる、
怒鳴ったりわめき散らすなどは日常茶飯事である。
病気だから仕方がないわけで、
なにをされてもまじめに目くじらを立てることはできない。
しかし、なかには患者の人権をふりかざして、
こちらが反撃できない立場であるのを逆手にとって、
乱暴狼藉の数々をしにくるとんでもない人もいる。
そういう人は病気のためでなく、
もとからそういう気質の人なのだ。

ちょっと殴りかかられたぐらいで
「公務執行妨害」で逮捕できる警官がうらやましくなる。
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by decoppati | 2005-02-05 21:10 | 脳外科の仕事

仲人に払う謝礼

昔は結婚式を一流ホテルで200人も招いて盛大にやる人が多かった。
大体、親の関係の招待客が多いわけで、
政治家、芸能人など、知ってる限りの著名人を呼んで競っていたようだ。
そんな時仲人を依頼されるのは新郎側ということで
大抵、大学の脳神経外科講座の教授である。

多分、教授というのは仲人の謝礼も大きな収入源なのだと思う。
十数年前には、その相場が50万ということを聞いた。
その前は30万だったらしいが、
誰かが結婚するときにゴージャスに50万出したため、
そのあと結婚する人からは50万ださざるを得なくなった。
まあ、教授が要求しているわけではなく、
慣例として相場がつり上がってしまったということらしい。
ぶつぶついいながらも、新郎となる人たちはどうにか納めていた。

そして10年ほど前に、実家が裕福なある先輩が結婚するにあたって、
なんと謝礼を100万円納めてしまった。

さあ大変なのは、その後結婚する人たちである。
結婚費用だけでも大変なのに、
仲人に100万円というのはそうそう払う気にならない。

というわけで、
それ以降、仲人を立てて結婚することは皆無となり、
時代の風潮に乗っているようにみせかけつつ、
レストランウェディングや親族だけの地味婚ばかりになっている。
教授には、ご愁傷様としかいえない。
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by decoppati | 2005-02-05 14:00 | 男性医師の生態

スッチ-との合コン、結婚

男性陣の楽しみといえば、合コンである。
一番気合を入れて行くのは、スチュワーデスとの合コンである。
(いまはキャビンアテンダントと自称しているようだ。)
逆に女の立場で言えば、スッチーなら同じ合コンでも
大金を持ってて暇もある実業家やどっかの御曹司など、
もっといい相手との機会も沢山作るんだろうから、
金なし暇なし女癖悪の脳外科医なんかを相手にするなぞ
時間の無駄な気がする。
大体、パイロットだって年収が医者の倍以上いいし。

とにもかくにも、未婚者も既婚者も(もちろん未婚という触れ込み)
合コンにいそいそと出かけていく。
スッチーと結婚する医者の披露宴には
いつになく万難を排して出かけていって、
新婦の同僚と知己を得ようとする。
ちなみに意外といつもその帰りは不満顔で、
 「結構あの奥さん根性悪いぜ。
 スッチーだからそんなはずないのに、
 自分よりきれいな娘は呼んでなくて、
 結局新婦が一番ましだったもん。」と口々にいう。
スチュワーデスというのは、男性から見て素人女性の中では
最大級の金星のようである。
その価値観がわからないと、先輩を憤慨させてしまうこともある。

・彼女がスッチーなのでJALの限定版のカレンダーを持ってると
 自慢されても、別になんの変哲もないカレンダーなので
 「ふーん。」としかいえない。
・結婚することになったら、彼女の最後のフライトには
 新郎が花束を持って搭乗するしきたりなので病院を休むと聞いて、
 「なんだそりゃ」といってしまったり、
・国際便のスッチーと結婚した医者が、
 国内便のスッチーと結婚した医者のことを露骨に見下して
 したり顔で話すのを聞いて
 「どっちでもおんなじじゃないですか」と答えてしまったり。

やっぱり、若い子達は価値観はどうあれ、男界の流儀として、
「すごいですねー。」とか「さすが。」とか言っているみたいだ。
スチュワーデスも大変な仕事とは思うが、
どうにもそこまで思い入れがない。
だって、高校の同級生でも、高校生のときに整形したり、
なんとも「うーん」っていう子たちが何人もスッチーになってるから。
この話題にはいつも苦慮する。
やっぱりどうしてそこまで入れ込むかはわからない。
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by decoppati | 2005-02-05 13:35 | 男性医師の生態